ユルゲン・クロップ監督がベタ惚れし、アヤックス時代から獲得を狙っていたオランダU-21代表MFライアン・フラーフェンベルフ。昨夏の移籍市場では、リバプールからの関心も、バイエルン・ミュンヘン移籍を決断し、ブンデスリーガでチャレンジすることになった。
ドイツ王者での旅路は困難を極め、レギュラーになりきれずに、出場時間の確保ができなかった。今夏の移籍市場において、リバプールやマンチェスター・ユナイテッドが獲得を試みたが、当初は売却不可として放出を拒否していた。
しかし、バイエルンは移籍期限が迫る中、態度を変化させた。代役としてジョアン・パリーニャ獲得に全力を傾ける一方で、オランダU-21代表MFはかねてから希望していたリバプール移籍を果たした。最終的には、ポルトガル代表MF獲得に失敗したが、売却にGOサインを出した。
そんな移籍劇のバックグランドでは、バイエルンが別のアイデアにご執心だった。海外メディア『the Athletic』によると、マンチェスター・ユナイテッドMFスコット・マクトミネイを気に入っているトーマス・トゥヘル監督は、同選手とフラーフェンベルフとのトレードを模索していたようだ。
アヤックス時代の指揮官、エリック・テン・ハフ監督が率いるマンチェスター・ユナイテッドも元教え子獲得に乗り出していた。メイソン・マウントを迎えた同チームは、移籍市場の最終盤でソフィアン・アムラバトを獲得し、中盤に厚みをもたせた。
同選手の能力を信じているクロップ監督のもと、新たな中盤に生まれ変わるタイミングのリバプールであれば、ブルーノ・フェルナンデスが絶対的なスタメンで、マウントやクリスティアン・エリクセンら経験豊富なプレーヤーとのポジション争いも少なく、アンフィールドがより理想的な場所であったと言って良いだろう。
紆余曲折の中で、リバプール移籍を果たした21歳ミッドフィルダーは、初めてのプレミアリーグでどのような活躍を見せてくれるのだろうか…?