ミッドフィルダー陣の刷新を図ったリバプールは、新戦力4名を加えて、新たなシーズンに臨んでいる。アレクシス・マック・アリスターやドミニク・ソボスライは、プレシーズンも過ごし、開幕戦から主力として好パフォーマンスを披露している。
加入以来、10名での戦いも多かった日本代表MF遠藤航は、プレミアリーグや戦術に慣れるためにも時間が必要。ライアン・フラーフェンベルフは移籍期限直前で加わったこともあり、まだその真価を発揮できていない。
イタリア紙『Corriere dello Sport』によれば、リバプールがナポリで活躍する北マケドニア代表MFエリフ・エルマスに関心を寄せ、2600万ポンド(約36.4億円)で正式なオファーを提示していたが、放出の意図が全くなく拒否されていたようだ。
昨シーズンは、途中出場が多かったものの、セリエAで36試合、チャンピオンズリーグでも10試合に出場を果たした23歳ミッドフィルダー。セントラルミッドフィルダーだけではなく、中盤のあらゆるポジションでプレー可能。さらには、左右のウイングで起用された。
ユーティリティ性の高い北マケドニア代表MFは、国際舞台でも49試合11ゴールを記録。絶対的なスターターではなく、昨季までのアレックス・オックスレイド=チェンバレンのように、カップ戦を中心としたチームプレーヤーにはなり得る。
しかし、リバプールが希望していた条件とは異なる。加えて、イングランドやドイツのようなフィジカルに強いリーグの経験もなく、実際に獲得リストに挙がっているかすらも疑わしいところ。
あくまで中盤の枚数を確保するだけであれば面白いオプションだが、中長期的な視点での戦力アップに繋がるかは未知数な部分も多い。
メディアや代理人が流している移籍情報にも思えるが、予想を覆して、リバプールが元フェネルバフチェMF獲得に動き出す未来はやってくるのだろうか…?