カタールW杯ではグループステージ敗退の憂き目にあい、その後も一向にチームのパフォーマンスが好転しなかったドイツ代表。日本代表との親善試合では、やる気のない選手たちも目立ち、求心力を失ったハンジ・フリック監督が解任されたドイツ代表。
ドイツサッカー連盟（DFB）は、その後任を探しており、現在フリーな状態が続くユリアン・ナーゲルスマン監督の招聘に近づいている。昨シーズン途中にはバイエルン・ミュンヘンでの職を解かれたが、依然として若き指揮官の手腕は高く評価されている。
契約は自国で開催されるEURO2024が終了するまでとなっており、それ以降についてはまだ決まっていない。ドイツ国内ではリバプールを率いるユルゲン・クロップ監督の人気は衰えておらず、同国代表でのゴタゴタがあると、毎度のように同指揮官の名前が紙面を賑わせる。
これまでもリバプールとの契約を尊重してきたドイツ人指揮官は、ドイツ紙『RTL』とのインタビューを通じて、ナーゲルスマン監督を望ましい解決策と評しながらも、自らはリバプールへの忠誠心を誓い、アンフィールドでの第2章に意気込みを語った。
「ユリアンは素晴らしいコーチだから、最善の策だと思う。そうなれば、私はとても嬉しいよ。」
「私たちはここでリバプール2.0を構築している。再び攻勢をかけたいのであって、いつまで続けられるかだけを考えているわけではないんだ。」
「私はリバプールへの忠誠心がある。私の心はここリバプールにある。8年間を切り捨てることはできない。私はここで契約を結んだし、覚えている限りでは、薬を飲まされたわけでも、縛られたわけでもなく、口約束でサインをさせられたわけでもない。それは自由な決断だった。だから合わないんだ。」