今シーズンからリバプールでプレーするハンガリー代表MFドミニク・ソボスライ。10代頃からその才能を評価され続け、レッドブル・ザルツブルクやRBライプツィヒと順調なステップアップを遂げると、世界最高峰のリーグへと駆け上がった。
1.87mと高身長ながらも、繊細なボールタッチで相手のプレスを交わす。自らドリブルで突破することもでき、力強いシュートで印象的なゴールを決めることも。そして、レッドブルで培ったプレッシングは強烈で、試合終盤になっても獅子奮迅の活躍を見せている。
巧みなテクニックを有する同選手の背景には、ピッチ内外問わずにアイデア溢れるユニークなトレーニングを息子に与え続けた、元プロフェッショナルの父親 “ジョルト・ソボスライ” の存在があったと、ソボスライ本人が語っている。
「庭がなかったので、室内でやっていたんだ。」
「水がボトルに残っていれば、ドリブルで通り過ぎるのは簡単だった。でも、水がなかったから、より大変だった。親父はほとんど毎回、水を捨てていたよ。」
「ボトルが1本倒れたら、1本も倒れないまでやり続けなければならなかった。完璧になるまでずっとその場にいなければならなかった。そうしたら行けるようになったんだ。」
「歩き始めてからボールを蹴り始めた。初めて父とピッチに入ったのは、3歳くらいのときだった。」
「誰かが自分の横を通り過ぎたら、その人のユニフォームを掴みたくなるものだけど、父はファウルを与えてしまうから、それを望まなかった。」
「親父は、僕がそういう習慣を持たずに育つようにしたかったんだ。だから、すべての選手の手にゴルフボールを握らせていた。」
「それがあれば、誰も捕まえることはできない。彼はクレイジーなことをいくつもしていたよ。」
The Athletic