昨シーズンまで10年以上にわたり、アンフィールドで活躍した元サンダーランドMFジョーダン・ヘンダーソン。ユルゲン・クロップ監督が就任してからは、中盤のエンジンとして、試合中ずっと強烈なプレッシングを実施し続けた。
しかし、年齢には逆らえず、全盛期の運動量は続かずに、昨シーズンの不調の原因の一端となった。今シーズンもドイツ人指揮官の構想には入っていたが、レギュラーではなく、昨季までのジェームズ・ミルナーのように、終盤からの投入で試合を締める役割を求められた。
イングランド代表MFはクラブにおいて絶対的な存在ではなくなったことが、この夏にリバプールを離れた要因だったと語ったものの、過去にはアンフィールドで共にプレーした元チェルシーDFグレン・ジョンソンは、お金が最も大きなモチベーションであったと反論している。
「とんでもない、もちろんお金が大きな要因だった。彼はサッカーの質を求めてそこに行ったわけではないし、もしお金の問題でなかったら、どこか別のところに行っただろう。」
「ジェームズ・ミルナーは37歳でブライトンに移籍した。だから、ヨーロッパにはこの夏、ジョーダンを欲しがるクラブがたくさんあっただろう。しかし、アル・イテファクは彼を欲しがり、絶対に高い報酬を支払ったのだから、彼を責めることはできないが、お金が大きな動機になったとは思う。」
GGrecon
ジョンソンの主張通り、イングランドだけではなく、ヨーロッパでも経験豊富なミッドフィルダーを求めるクラブは多かったはず。よりレベルの高いリーグで、継続的なプレー時間を確保することは容易だったはずだ。
一方で、出場時間だけではなく、スティーブン・ジェラード監督の存在もファクターのひとつだと考えられ、複合的な要因の中で決断するのはごく自然なこと。
移籍にまつわる要因において、優先順位は人によりけりで、それは誰にも分からない。リバプールは放出する決断を下し、ジョーダン・ヘンダーソンも中東入りを決意した。それが事実であり、それ以上でも、それ以下でもない…