スペイン人GKアドリアンとの2番手GKを巡るポジション争いに勝利したアイルランド代表GKクィービーン・ケレハーだが、基本的にはNo.1のブラジル代表GKアリソン・ベッカーを前に、ベンチで過ごす試合がほとんどで、満足の行くプレー時間を確保できていない。
2021/22シーズンには、リーグカップで正GKを任されると、チームは決勝まで進出。ファイナルの舞台でも先発出場を飾ると、ペナルティー戦までもつれた試合において、自らもゴールを決めて、優勝トロフィーを掲げた。
昨シーズンはチームの不調もあり、カップ戦では上位進出に失敗したリバプール。たった4試合の出番に留まっており、アイルランド代表でもレギュラーを掴み取るためにも、今夏の移籍マーケットでは完全移籍の噂がメディアで取り沙汰されていた。
海外メディア『The Athletic』によれば、トッテナム・ホットスパーやブライトン、ブレントフォードの3クラブが獲得に乗り出していた。いずれのクラブも別のターゲットを確保したため、アンフィールド残留に終わったものの、同選手に悔いはないようだ。
トッテナムはイタリアから26歳GKグリエルモ・ヴィカーリオを獲得する一方、ブライトンは元オランダU-21代表GKバルト・フェルブルッヘンを確保。ブレントフォードは、ダビド・ラヤの代わりに、オランダ代表GKマルク・フレッケンを迎え入れた。
それぞれが中長期的に計算できる若きゴールキーパーを手に入れたことで、リバプールの第2GKが加わることはなくなった。ただし、セルティックが関心を示しているなどの情報も流れており、プレミアリーグでも守護神を務められるだけの能力を持つ24歳GKには、これからも興味が届くはずだ。
20代中盤に差し掛かり、キャリアを転換させるためにもレギュラーとしてプレーできるクラブを求めるのは必然。後悔はしていないとはいえ、2番手で終わる人生を望んでいるとは思えずに、来夏の移籍市場でも移籍のニュースが賑わうだろう。
2026年まで契約を結ぶアイルランド代表GKは、今後どのようなキャリアを歩むのか…?