現役時代には、レアル・ソシエダで頭角を表すと、ラファ・ベニテス監督に請われる形でリバプール加入。中盤から正確な長短のパスを使い分け、攻撃の組み立てだけではなく、直接ゴールに繋がるチャンスメイクも行うパサーとして成長した元スペイン代表MFシャビ・アロンソ。
プレミアリーグでも屈指のミッドフィルダーになったが、ベニテス監督は他の選手獲得に傾倒したことで関係が悪化。次なるステップとして、レアル・マドリードに移籍。スペインの首都でも圧倒的な活躍を見せると、キャリアの終盤はバイエルン・ミュンヘンで過ごした。
現役を退くと、レアル・マドリードやレアル・ソシエダで若い選手たちの指導に従事。着実に経験を積み、昨シーズン途中にバイエル・レバークーゼンの監督に就任すると、ブンデスリーガで新進気鋭の監督として台頭し、今季は5試合を終えた時点で2位につけている。
リバプールやレアル・マドリードと所属したクラブが次期監督として注目する中、クリスチャン・フォルク氏(ドイツ人ジャーナリスト)によれば、来夏に退任予定のカルロ・アンチェロッティ監督の後継者になる可能性が高まっているようだ。
「シャビ・アロンソが2024年にカルロ・アンチェロッティの後任となる最有力だと考えている。現時点では、彼が最も有望な解決策のひとつであり、この仕事を得る最高のチャンスがあると思う。」
「レバークーゼンはあくまで通過点の可能性があることは、誰もが知っている。レアル・マドリードか、リバプールか、バイエルン・ミュンヘンか…彼がかつて所属していたクラブかどうかはわからないが、これらのクラブのいずれかが次のステップになることは誰もが分かっている。」
Caughtoffside
ドイツで結果を残しているだけに、タイミング的には最適と言える。リバプールはユルゲン・クロップ監督と2026年まで契約を結んでおり、ドイツ人指揮官との契約を解約してまで、若きスペイン人監督に動くとは思えない。
とはいえ、リバプールをふたたび強豪に押し上げ、約10年間に渡り、トップを守ってきたクロップ監督だが、アーセン・ベンゲルやサー・アレックス・ファーガソンの二の舞を避けるためにも、そろそろ後任に指揮を譲る次期が近づいているとも言える。
シャビ・アロンソ監督の去就にも注目しつつ、アンフィールドで次に指揮を執る監督は誰になるのか妄想を膨らませたい…