一昨シーズン前には、セネガル代表FWサディオ・マネがチームを離れ、昨シーズン限りで元ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノが退団。最強を誇ったフロントスリーで残るはモハメド・サラーのみになっており、そのエジプト代表FWもサウジアラビア移籍の可能性が高まりつつある。
さらには、ジェームズ・ミルナーやジョーダン・ヘンダーソン、ファビーニョらクロップ監督のもとで中盤を支えた選手たちが今夏に去り、新戦力として20代前半のミッドフィルダー陣をチームに迎え入れ、いよいよ第2次政権に向けた世代交代が実施されている。
フィルジル・ファンダイクやアンディ・ロバートソン、アリソン・ベッカーなど30歳前後のプレーヤーがスタメンに名を連ねる一方で、放出候補に挙がっているのが、チアゴ・アルカンタラとジョエル・マティプ。現行契約が2024年6月で切れるため、来夏にフリートランスファーでの退団が見込まれている。
ただし、その情報は間違っているかもしれない。海外メディア『Caught Offside』によれば、ユルゲン・クロップ監督が両ベテラン選手を評価しており、リバプールが2024年以降の残留に向けて、契約延長の交渉を始める可能性があるようだ。
元スペイン代表MFは、トルコやサウジアラビアから関心が届くも、オファーには首を振らずにアンフィールド残留を決断。中盤でのリーダー的な存在が求められるが、リバプール加入以来、度重なる負傷によりシーズンを通しての活躍を見せられていない。
ジョエル・マティプも怪我がちではあるものの、フィルジル・ファンダイクとのパートナーシップで数々のタイトル獲得に貢献してきたが、イブラヒマ・コナテの加入で序列は下がった。さらに、クラブは左利きセンターバックを狙っており、早ければこの冬に新たなディフェンダーの入団もあり得る。
いずれも絶対的な立場からは降格し、3番手や4番手として必要なときにプレーする立場になった。世代交代を図るリバプールにおいて、ともに32歳の選手を留めておく理由はそこまでないが、経験やリーダーシップをチームに浸透してもらうために残す選択も捨てきれない。
はたして、来シーズンに向けて、リバプールはどのような計画を練っているのだろうか…?