昨シーズン、リバプールのトップチームに彗星の如く現れた元セルタ・デ・ビーゴMFステファン・バイチェティッチ。元々はセンターバックながら、守備的ミッドフィルダーとして落ち着き払ったパフォーマンスで、ファビーニョの不調をカバーした。
プレミアリーグで11試合、チャンピオンズリーグでも4試合に出場を果たしたが、負傷によりシーズンの後半戦を棒に振った。プレシーズンもその影響によって出番を得られなかったが、怪我からは順調な回復を見せており、第2節ボーンマス戦からベンチに座っている。
最近にはスペインU-21代表でもデビューを飾った18歳ミッドフィルダーは、負傷で離脱していた期間はタフだったと明かしつつも、フィジカルを強化できる期間でもあり、ピッチ外でも成長できるチャンスを活かしていたようだ。
「どのようなケガであれ、タフであることは確かだね。」
「プレーするしないにタイミングは関係なく、どんなケガでも辛いが、今回は回復にかなり時間がかかった。タフだったけど、ジムでいろいろなことをやって、より強く、フィジカル的に良くなるチャンスでもあった。だから、そのチャンスを生かしたし、今はプレーを取り戻すためにハードワークしている。」
「昨シーズンの写真を見ると、” すごい、よくやった!” と思う。プレシーズンに初めてトップチームに帯同してから、徐々にチームに溶け込めるようになったんだ。大物な選手とプレーしていたから、最初はそれほど自然な感じではなかったけど、良い経験だったし、今は復帰するために努力しているんだ。」
The official Liverpool matchday programme
最大のライバルだったファビーニョが去ったが、遠藤航やアレクシス・マック・アリスター、ライアン・フラーフェンベルフらが加わり、中盤の底におけるポジション争いはさらに激しくなった。才能豊かな若きMFですらも出番を得るのは苦労するはずだが、カップ戦などを中心にプレーする時間を得られる。
先輩たちのプレーに触発され、今シーズンも急成長を遂げ、名だたるライバルからポジションを奪うことができるだろうか…?