リバプールにとっては、VAR導入後で史上最悪な出来事がトッテナム戦で起こった。カーティス・ジョーンズがボールを踏んで、どうしようもない状態で足首に足裏が入ってしまったことで、イエローカードで提示されたが、映像を振り返った主審はレッドカードに判定を変更。
その段階で不穏な雰囲気が漂っていたが、審判団のまるでホームチームを勝たせたいかと錯覚するほどのレフリングが展開される。モハメド・サラーのパスに抜け出したルイス・ディアスが見事なシュートで先制点を奪うも、副審がオフサイドフラッグを挙げる。
しかし、映像では相手ディフェンダーの足が残っており、完璧なオンサイド。にも関わらず、不可解な判定で先制点は取り消され、その直後にスパーズに先制ゴールを奪われる展開に。それからも、ジョー・ゴメスでエリア内で倒されたシーン、デスティニー・ウドジェのカードアピールが見逃されるなど問題山積みで、レベルの低さが露呈した。
この試合での悲惨な審判団の対応には、かつてプレミアリーグや国際試合で主審を務めた経験を持つマーク・クラッテンバーグ氏は、当日のコミュニケーションに言及し、お互いにより詳しく報告し合わなければならなかったと語った。
「PGMOLは昨年、マッチオフィシャル間のコミュニケーションを改善するためにフィル・ベンサムを招聘した。ハワード・ウェブは、プレミアリーグのオフィシャルがメッセージを明確かつ簡潔に伝えるよう努力してきた。」
「しかし、土曜日のトッテナムでは、基本的なコミュニケーションが完全に崩壊していた。アシスタントのエイドリアン・ホームズはルイス・ディアスに対して旗を掲げた後、”オフサイド、オフサイド” と叫ぶべきだった。」
「サイモン・フーパー主審もそれを選手に伝えるべきだった。これらすべては、ストックリー・パークにいたVARのダレン・イングランドとアシスタントのダン・クックによって、彼らのイヤホンに拾われ、聞こえるはずだった。」
「彼らはディアスがオフサイドの判定を受けたと錯覚することはなかったはずだ。しかし、何らかの理由で、イングランドとクックは現場での判定をオンサイドだと思った。」
「イングランドがフーパーに “チェック完了”と言ったとき、フーパーはディアスのゴールが有効ではなく、無効であると誤って確認した。イングランドは自分の判断を詳しく説明すべきだった。”チェック完了” ではなく、”オフサイドの可能性をチェックした。オンサイドだからゴールを認める。チェック完了” とね。」
「そうすれば、このような論争は起きなかっただろう。ウェブは当然激怒するだろうし、セレクト・グループ1のジョン・モスも憤慨するだろう。」
「PGMOLは、VARの適用方法を改善するために多額の資金を費やしてきた。イングランドとクックにとっては厳しい教訓であり、二度とこのような過ちを犯すことはないだろう。」
Daily Mail