トレント・アレクサンダー=アーノルドが君臨するリバプールの右サイドバック。圧倒的な能力を持つイングランド代表DFの控えが近年の課題となっており、過去にはネコ・ウィリアムズがチャレンジしたが、ポジションを脅かすに至らなかった。
昨夏の移籍市場において、将来有望な元アバディーンDFカルヴィン・ラムゼイを獲得したが、怪我が長引き、トップチームでの出場はほとんどなかった。昨季はジェームズ・ミルナーがバックアップを務め、今季はレンタル先で大活躍した20歳DFコナー・ブラッドリーが控えに回る予定だったが、負傷によりその役割を全うできていない。
現時点では、元々右サイドバックでプレーしていたジョー・ゴメスが控えを務め、ヨーロッパリーグではステファン・バイチェティッチが同ポジションで先発。本職として、イングランド代表DFとも争える右サイドバックを探すリバプールは、ブレントフォードDFアーロン・ヒッキーに関心を示していると、英『The Mirror』が報じた。
スコットランド代表でも11試合に出場している21歳DFには、アーセナルやマンチェスター・ユナイテッド、バイエルン・ミュンヘンも熱視線を送っており、2026年まで契約を結ぶ若きDFを巡り、熾烈な争奪戦が展開される可能性があるようだ。
なお、同紙によれば、ブレントフォードは5000万ポンド(約70億円)を要求する見込みだ。プレミアリーグでこれまで32試合に出場し、セリエAでも47試合でピッチに立っており、21歳という年齢も含めれば、そこまで不当な値段設定でもないかもしれない。
豊富なスタミナで上下運動を繰り返し、激しいプレーも厭わない。右足はもちろん、左足も巧みに使える。そのポテンシャルは天井知らずで、スコットランド代表で世界でも屈指の左サイドバックに成長したリバプールDFアンディ・ロバートソンのようなレベルに達することも夢ではない。
今のところは、あくまで憶測でしかないため、前述のクラブが獲得に乗り出すかは未知数。ただし、ステップアップの準備はできており、来シーズンには別のクラブでプレーする姿が見られる可能性は否定できない…