バルセロナBやセビージャで魅せたポテンシャルを評価されて、2013年にリバプール移籍を勝ち取ったスペイン人MFルイス・アルベルト。加入初年度は12試合で出番を得たが、インパクトを残せずに、続く2シーズンはマラガとデポルティーボにそれぞれレンタルで移籍していた。
アンフィールドでは活躍できなかった同選手は、キャリアを転換させるためにも、2016年の夏にラツィオに完全移籍を果たす。セリエAに見事に適応し、これまで267試合49ゴール69アシストを記録するなど主力としてチームを引っ張っている。
まもなく31歳を迎えるミッドフィルダーは、今シーズンもスタメンの座を確保し、4試合すべてにおいて90分間プレーしている。しかし、リバプールから移籍した時には自信を失っていた事実を明かし、イタリアでの新生活にも馴染むのにも時間がかかった過去を吐露した。
「初めの5カ月間は、特に最終日に到着したせいで、とてもひどい時間を過ごした。リバプールでのプレシーズンの間、ほとんどトレーニングをしていなかったんだ。体調が万全でなかったから、多少負担がかかった。その後、イタリアはデポルティーボ・デ・ラ・コルーニャから来た僕が慣れていたものとはまったく違っていた。特に精神的に、すべてを犠牲にした。」
「結局、僕はある人に身を任せたんだけど、その人は何よりも僕の手助けをしてくれて、僕が抱えていた唯一の問題であった頭の中をスッキリさせてくれた。数ヶ月のうちに、特にトレーニングにおいて、これまでとは違う方向に進み始めたんだ。そして、その年は最後の試合に出場し、スーパーカップで先発した。そこからは、よく言われるように、すべてが楽しかったよ。」
「自分自身をもう少し信じて、小さい頃からやってきたサッカーが自分に備わっていることを実感したし、今でも備わっていることに気づいた。それはただ努力することと、自分に自信を持つことが問題だったんだ。」
Marca
イタリア代表FWチーロ・インモービレとのコンビネーションは抜群で、攻撃に様々なエッセンスを振りかける。イングランドではフィジカルの弱さが指摘されて久しいが、ぶつかり合いの少ないイタリアは彼のプレースタイルに合っていた。
今夏にはサウジアラビアからの関心も噂されていたが、ラツィオ残留を決断した元リバプールMFは今後もイタリアで攻撃のタクトを振るう…