トッテナムの本拠地に乗り込んだリバプールは、歴史を振り返ってもひどい部類に振り分けられる審判団の判定に苦しめられ、最後の最後まで戦い抜いたものの、オウンゴールで失点してしまい、ホームチームに勝ち点すべてを奪われた。
カーティス・ジョーンズへのレッドカードなど様々なシーンで物議を醸しており、ルイス・ディアスのゴールについては、初歩的なミスで取り消しの憂き目に合った。リバプールは当日の音声データの開示を請求し、VAR担当含めた審判団のお粗末なコミュニケーションが浮き彫りになった。
正式な声明を出したリバプールを率いるユルゲン・クロップ監督は、音声データ入手後、初めて記者団に本音を明かした。その中で、おそらくそうはならないと提示した上で、前例がない今回のような出来事の場合は、再試合が妥当な解決策であろうと語った。
「音声では何も変わらなかった。」
「なぜそうなったのかなんて分かりきったことで、興味はなかった。結果も見たし、ゴールも決めたのに認められなかったのも見た。だから、音声を待って、どうすればそうなるのか、何か分かるんじゃないかと期待してじっと待っていたわけではないんだ。」
「明らかなミスだったし、その後に解決策もあっただろう。そうでなければ、何にかの人は私にこの言葉を発してほしくはないだろうが、リバプールの監督としてではなく、ひとりのサッカー人として言うが、唯一の結論はリプレイだと思う。そういうことだが、おそらくそうはならないはずだ。」
「反論については、もしゲートを開ければ、誰もがそれを要求するだろう。前例がない状況だと思う。以前にはなかったことだし、私は56歳で、サッカー界に50年いるから、間違った判定や難しい判定にいつもうまく対処できるわけではないにせよ、慣れっこだ。だが、今回のようなことは、記憶している限りは初めてだ。だから、再試合は妥当だと思う。」
「次の議論は、もしまた同じようなことが起きたら、再試合をするのが正しいと思うし、レフェリーが両監督を集めて、” 申し訳ないが、ミスを犯してしまった。しかし、リバプールがゴールを決めたのだから、そこからやり直そう” と述べる機会を設けるべきだろう。」
「この試合に限って言えば、ちょっと特別なのは、れっきとしたゴールを決めた2分後に失点してしまったことだ。仮にもう1つのゴールが認められていたなら、そのゴールが決まった場所ではなく、ピッチの中央からスタートしていただろうし、違った展開になっていたはず。そういうことで、それが私の見解だよ。」