ジョエル・マティプやフィルジル・ファンダイクがベテランの域に差し掛かっており、最終ラインの世代交代待ったなしのリバプール。この夏には左利きセンターバックを追い求めたが、結果的には誰も獲得できずに、ミッドフィルダー陣の刷新のみを完了させた。
イブラヒマ・コナテやジョー・ゴメスらとともに、中長期的にリバプールのバックラインを支える人材を継続的に探している。最近は20歳DFジャレル・クアンサーが台頭してきており、チームに慣れるためにも、早めに有望な左利きセンターバックを確保したいところ。
海外メディア『90min』によれば、リバプールはサンパウロに所属するブラジルU-20代表DFルーカス・ベラルドの成長を見守っており、過去数ヶ月間で複数回に渡って、スカウトチームを派遣しているようだ。
この夏には、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズも獲得を狙っていたものの、サンパウロはプレミアリーグクラブからのオファーに首を縦に振ることはなかった。他にも、バイエルン・ミュンヘンやオリンピック・リヨン、ASモナコらヨーロッパの強豪クラブも関心を持っている模様。
2026年までブラジルのクラブと契約を結ぶ19歳センターバックは、昨シーズンから徐々に出番を得ると、今季はレギュラーの座を掴み、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエAで14試合で先発出場を果たした。
南米の選手らしく、足元の技術はディフェンダーとは思えないほど。プレスで寄せられても落ち着き払った態度で、守備面においても10代らしからぬ適切なポジショニングで相手の攻撃を封じ込める。ブラジル国内でも有望株に一気に躍り出た。
あくまでスカウティングの段階。世界中の将来有望なプレーヤーに注目しているだけに、今回の報道が獲得に直結するわけではない。また、狙うべきは即戦力級の選手であり、イングランドやヨーロッパでのプレー経験がなく、ブラジル代表招集経験もない選手は、若手のひとりの扱いと見られる。
その場合には、他にもすぐさま活躍できる選手を獲得しなければならないようにも思える。はたして、リバプールが最終ラインに施す補強プランはどうなるのだろうか…?