モイセス・カイセドの代理人が明かす、リバプールとチェルシーとの攻防戦の全容とは!?

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Moises Caicedo's agent reveals what's behind the scenes of the battle between Liverpool and Chelsea 移籍

ジョーダン・ヘンダーソンとファビーニョがサウジアラビアからのオファーに首を縦に振り、リバプールからすれば想定外の事態であったが、彼らは中東に旅立った。そして、残された課題は、後継者になり得る守備的ミッドフィルダーの確保だった。

1ヶ月近くもの間、リバプールはサウサンプトンでプレーしていたベルギー代表MFロメオ・ラビアに関心を寄せ続けたが、要求額に納得することはなかった。すると、突然ターゲットを変え、当時ブライトンに所属していたエクアドル代表MFモイセス・カイセドに巨額オファーを提示した。

ブライトンがプレミアリーグ史上最高額を拒絶するわけもなく、すぐさまクラブ間合意に達する。リバプールでのメディカルチェックに進むものと見られたが、選手側がチェルシー移籍を希望し、結果的にはスタンフォードブリッジでプレーすることに。

その後、リバプールはサウサンプトンの要求額を上回る金額を提示し、ベルギー代表MFに戻ったものの、時すでに遅し。チェルシーが19歳MFとの契約もまとめ上げ、両選手を逃す異常事態に陥った。ただし、そこからの動きは早く、日本代表MF遠藤航を獲得した。

リバプール、チェルシー、ブライトンを巻き込んで展開された紆余曲折。エクアドル代表MFの代理人を務めるマヌエル・シエラ氏は、当時を回顧すると、所属していたクラブの対応に苦言を呈した。

「リバプールは常にモイセス・カイセドに興味を持っていた。」

「本当のところ、1月から5月までの数ヶ月間、私たちは何度も話し合いをした。でも5月以降、それ以上の話はなかった。」

「そして、次に言われたのが、”明日、リバプールにメディカルチェックを受けに行くように!” ということだった。」

「もちろん、交渉もせず、話もせず、まったく何も見ていないとなれば、我々の反応はどうなるだろうか?」

「私たちは5月までリバプールと話をしていたから、どこで何が起こるかわかっていた。結果的に、こちら側と選手側にトラブルはなかったが、問題はブライトンだった。」

「クラブが “明日リバプールに行けるよ” と言ったとき、我々のリアクションは “いいけど、どうしてかわかる?” というもので、コメディーだった。」

「つまり、合意もなく、ゴーサインも出さずに、リバプールのメディカルチェックを受けろというのだ。クロップ監督でさえ、ブライトンの許可を得てモイセスに手紙を書いたりしたけれど、彼はずっと態度をハッキリさせていた。もしチェルシーがブライトンとリバプールが合意した条件を提示したり、あるいはマッチしたらと主張していたし、チェルシーはそれを上回った。だから、不満はなかったよ。」

「結論としては、非常に複雑だ。」

「ユルゲン・クロップ監督に直々に手紙や電話をもらい、リバプールから声をかけられることを想像してみてほしい。」

「チェルシーのように、世界最高のチームのひとつだ。今のチェルシーよりも確立された安定したプロジェクトで、2年先を見据えた非常に野心的なプロジェクトをね。」

「そこで、リバプールがやってきて、そのようにアプローチしてくると、当然、モイセスはうろたえ、私自身もうろたえるし、彼はこう言うんだ、”僕たちは正しいことをしているに違いない” とね。」

「しかし、チェルシーはずっと我々に寄り添い、あまり時間は求めず、ブライトンがオファーに見合う条件を伝えられるよう、1時間だけ、つまりほんの1時間だけでいいから時間をくれと言ってきた。」

「私が言ったように、彼らは1時間を与えられ、それが2日間の交渉になった。また、シーズン初戦がチェルシー対リバプールというハンデもあったため、対戦する日にオファーを提示するのは少し気まずかっただろう。」

「お互いの顔を見て笑わないというのは、不文律の取り決めのようなものだ。それで結局、試合が終わった後、許可が出て、彼はメディカルチェックをパスし、月曜日に発表することになったんだ。」

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