昨夏の移籍市場において、セルティック・アカデミーからリバプールに加入した17歳FWベン・ドーク。プレミアリーグの強豪クラブでも、負けん気の強さと圧倒的なドリブル突破を見せ付け、昨シーズンはカップ戦のみならず、プレミアリーグでも少しの時間だったが、ピッチに立った。
右ウイングからの切れ味鋭い突破で、何度もチャンスを作り続ける。今季は単独での突破だけではなく、味方との連携からの突破や左足を意識させた駆け引きなど成長した姿を見せ、対峙するディフェンダーに的を絞らせないプレーも身につけた。
ヨーロッパリーグでも先発出場を果たした若き逸材に対して、期待しているのはリバプールだけではない。スコットランドU-21代表を率いるスコット・ゲミル監督も同選手の将来には可能性を見出しており、成長を近くで見守るのがエキサイティングだと語った。
「彼はピッチの外でもリーダー的存在になりつつあり、トレーニングでは毎日手本を見せてくれる。」
「ベンが非常に早く成長しているのは間違いないし、優れた選手たちと毎日トレーニングし、プレーしているのは明らかだから、彼の成長を見るのは本当にエキサイティングだよ。」
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17歳ながらも飛び級でU-21代表に選出されており、すでに4試合に出場。レスター・シティとのカップ戦では、プレミアリーグ経験も豊富なジェームス・ジャスティンを相手に好プレーを連発しており、今後はさらに出番が増えるかもしれない。
イングランド代表ほど人材が豊富ではないスコットランド代表において、次世代のウィンガーのフル代表デビューにも期待が集まる中、同監督はあくまでスコットランド代表監督とコーチ陣が決めることとし、明言を避けた。
「スティーブ(・クラーク)と彼のスタッフが決めることだ。ベンがスコットランド代表としてプレーするかどうかは、スティーブ次第だ。」
「それが次のインターナショナルマッチになるかどうかは、スティーブと彼のスタッフ次第だね。ベンがスコットランド代表としてプレーすることは誰もが理解していることで、適切なタイミングを選ぶかどうかは監督次第であり、我々は彼を信頼するしかない。」
「適切なタイミングを選ぶこと、スティーブと彼のスタッフがそれを判断することは、私たちの共通認識だと思う。」
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