10代の頃から才能を発揮し、ドルトムントでトップチームに昇格した元トルコ代表MFヌリ・シャヒン。ブンデスリーガでの活躍を買われて、レアル・マドリードにステップアップするも、スペインでは成功を収められずに、リバプールへのローン移籍もキャリアを再起させる助けにはならなかった。
その後は、ボルシア・ドルトムントに復帰するも以前のような輝きを放つことはできず、ヴェルダー・ブレーメンやアンタルヤスポルを経て、2021-22シーズン中にはアンタルヤスポルの監督に就任すると、現役を退いた。
プロフェッショナルプレーヤーとして、世界でも有数の名将のもとでプレーしてきた元リバプールMFだが、ジョゼップ・グアルディオラ監督の指導を受けたかったと明かしつつも、ユルゲン・クロップ監督が特別な存在だと語った。
「正直言って、素晴らしい監督に恵まれた。世界でも最高のコーチたちと仕事をしたと思う。グアルディオラとも仕事をしたかったが、それは叶わなかった。」
「ジョゼ・モウリーニョ、フース・ヒディンク、ファティ・テリム、トーマス・トゥヘルのもとで仕事をした。でも、一番長い期間はクロップと一緒だった。彼とベルト・ファン・マルワイクは僕にとって特別な存在だ。ベルトは僕がまだ16歳の時にドルトムントのトップチームに昇格させてくれたんだ。」
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ボルシア・ドルトムント時代の恩師、クロップ監督の能力に触れたアンタルヤスポル指揮官は、所属している選手たちが必要とされていると感じる環境作りに長けていると口にした。
「彼は、誰もが評価されていると感じられる環境を作ってくれた。誰もが責任感を持ち、評価され、必要とされていると感じることを望んでいるんだ。」
「もし僕が朝オフィスに来て、オフィスの掃除をしている女性に “こんにちは、ありがとう!” と声をかけず、彼女と少しも話さなかったら、チームが試合をする週末に僕が勝つ意味がないと思うんだ。」
「サッカーのプロであることと、ひとりの人間であることのバランスはとても難しい。人間的な面を決して忘れてはいけない。」
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