今夏の移籍市場において、ミッドフィルダー陣の刷新に本格的に取り組んだリバプールは、アレクシス・マック・アリスターやドミニク・ソボスライ、遠藤航、ライアン・フラーフェンベルフの4選手を加えることに成功した。
ジェームズ・ミルナーやジョーダン・ヘンダーソン、ナビ・ケイタ、ファビーニョら30歳前後のプレーヤーたちが退団したこともあり、中盤の平均年齢もグッと若返った。一方で、新加入の日本代表キャプテンやチアゴ・アルカンタラが経験をもたらす。
カーティス・ジョーンズが昨季からレギュラーに定着し、ハーヴェイ・エリオットも躍動。ステファン・バイチェティッチも期待値の高いパフォーマンスを披露する中、リバプールはさらなる中盤の強化を目論んでいる。
スペイン紙『Fichajes』によれば、メジャーリーグサッカーのアトランタに所属する22歳MFティアゴ・アルマダが、リバプールの補強リスト入りしたようだ。2022年にアメリカに渡り、今シーズンは29試合11ゴール14アシストと、攻撃的ミッドフィルダーとして期待を超える数字を残している。
小柄なミッドフィルダーながらも、小刻みなドリブルや身体使いでボールをキープし、ペナルティエリア付近で決定的な仕事をする。アルゼンチン代表でも4度ピッチに立っており、2025年まで契約を残す中、ヨーロッパへのステップアップが近づく。
ただし、リバプールが同選手獲得に乗り出す可能性は低い。ミッドフィルダーを補強するにしても、優先は守備的ミッドフィルダーであり、攻撃的な枚数は揃っている。また、4人も獲得したうえで、この冬や来夏に立て続けに中盤強化に固執するかは未知数で、最終ラインの世代交代が最優先課題だ。
はたして、若きアルゼンチンの雄は、次に移籍市場が開いたタイミングでヨーロッパサッカーにチャレンジするのだろうか…?