ジョーダン・ヘンダーソンやファビーニョらクロップ監督のもとで中盤で活躍してきた選手たちが去り、リバプールはアレクシス・マック・アリスターやドミニク・ソボスライら新たな風を迎え入れ、新時代に足を踏み入れた。
プレミアリーグ開幕からそれぞれが活躍を見せる中、リバプールはこの冬にさらなる中盤強化に動く可能性が噂されている。その筆頭候補が、フルミネンセでプレーするブラジル代表MFアンドレで、この夏にも獲得に動いていた。
今夏の移籍市場では、リベルタドーレスの大会真っ只中ということもあり、ヨーロッパ移籍は実現しなかった。しかし、同選手は監督との約束で移籍をしないことは決まっていたと語りつつ、クラブへの忠誠心を持つことの重要性を説明した。
「この前の移籍市場では、そのことは話さなかった。クラブもリーグも、選手なら誰でもヨーロッパのビッグクラブでプレーすることを夢見るものだ。」
「今年1月の移籍マーケットが閉まったとき、（フェルナンド・）ジニス監督は年末まで僕にいてほしいと言ったんだ。そんなオファーが来るとは知らなかったし、何があっても12月までいるつもりだった。ヨーロッパリーグの夏の期間、リベルタドーレスのラウンド16に進出していたし、難しい判断だったよ。」
「もし、あのオファーを受け入れていたら、100％納得できたかどうかはわからない。だって、僕はジニスに約束したし、彼は言葉をとても大切にして、誠実で、正しいやり方をすれば、いいことが起こるといつも話していたからね。」
「今年1月、彼は僕にこう言った。僕はプレーするし、自分の価値も上がる。考える必要はなかったし、正しい決断をすれば、チームはラウンド16で敗退する可能性もあった。」
「決断しなければならなかったし、決勝に進めば、誰もが僕の決断は正しかったと言うだろう。」
「僕は、残留してリベルタドーレス優勝を目指すという忠誠を示したと思う。残留するかどうかは重要ではなかった。今はタイトルを獲るために全力を尽くさなければならない。年末までにね。何が起こるか正確にはわからないし、いろいろなことが起こりうる。ここにいて、すべてがうまくいったことは確かだ。人としても、僕のキャリアにとっても大きな助けになった。ジニスが話していたように、正しいことをし、忠実で誠実であれば、必ず良いことが起こると思う。」
フルミネンセは同大会で決勝に進出しており、11月5日（日）にはボカ・ジュニアーズとの頂上決戦が待ち受けている。はたして、22歳ミッドフィルダーは南米で栄冠を掲げて、ヨーロッパに初チャレンジなるのだろうか…？