この夏を通して、ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナーらベテラン選手に加えて、ナビ・ケイタやファビーニョ、アレックス・オックスレイド=チェンバレンら中堅ミッドフィルダーがアンフィールドを去り、大幅な刷新を図ったリバプール。
今シーズンからミッドフィルダー陣の中で最年長となったのが、元スペイン代表MFチアゴ・アルカンタラ。今年4月に32歳になり、チームの中心的な役割が期待されつつも、負傷から回復しきれずに、現時点でベンチ入りすら叶っていない。
リバプールとの契約は2024年6月までに迫っており、来夏にはフリートランスファーでの退団が濃厚。スペイン復帰も噂される中、英『Daily Mail』によると、インテル・ミラノとユベントスのセリエA勢が移籍金なしでの獲得を狙っているようだ。
2020年の夏、バイエルン・ミュンヘンとの契約更新を拒否し、契約期間が残り1年のタイミングで、ドイツからイングランドに渡った。プレミアリーグでは度重なる怪我に苦しめられ、ピッチに立てない日々も多く、計算しにくい選手になってしまっている。
コンディションが整い、プレーした試合では、的確なプレッシングに加えて、意表つくパスなど世界でもトップレベルのパフォーマンスを披露する。ピッチ外でも、ラテン系の選手たちの兄貴的な役割で、英語がうまくないダルウィン・ヌニェスらをサポートする。
しかし、リバプールでの立場は危うい状況だ。年齢も年齢で、ピッチに立てないのもチームとしてはデメリットでしかない。給与もトップ5に入るほど高く、さらなる中盤強化を進めるうえで、人員整理の対象となる可能性は非常に高い。
今季限りでアンフィールドを去ることが濃厚な元バイエルンMFだが、次なるクラブはどのクラブになるのだろうか…?