10代の頃から屈指のフォワードとしてゴールを量産し続けたフランス代表FWキリアン・エムバペ。ASモナコで頭角を表すと、2018年にはフランスのトップクラブ、パリ・サンジェルマンに加入。同クラブでは、これまで277試合229ゴール100アシストと凄まじい数字を残している。
この夏の移籍市場では、レアル・マドリード移籍が間近と噂されながらも、結局はパリに残留。2024年6月まで1年間の契約更新に合意した24歳のストライカーには、来夏にも退団の可能性があり、レアル・マドリード筆頭に強豪クラブが触手を伸ばしている。
英『Record Sport』によれば、リバプールとアーセナルの両クラブが、フリートランスファーで移籍可能なフランス代表フォワード獲得に向けて、金銭面とスポーツ面において検討を始めたようだ。また、同選手はユルゲン・クロップ監督のプレースタイルに憧れているとも伝えた。
モナコ時代も含めて、引き抜きを狙っていたレアル・マドリードだが、ふたたび獲得に乗り出すかどうかは慎重に検討している。ただし、依然としてエムバペが希望するクラブであり、PSGと同等の給与条件を提示できるため、その優位性に変わりない。
プレミアリーグ勢が争奪戦で上回るためには、レアル・マドリードが離脱しなければならない。まして、リバプールには現在の給与と同額を提示することはできずに、お金の面で魅力的なオファーを出すことは難しい。
また、クロップ監督が求めるインテンシティを兼ね備えた選手かと言えば、そうではない。攻撃時には最大火力を発揮するが、前線からのプレッシングや即時奪還、スタミナなどリバプールの戦い方に合わない特性も多い。
モハメド・サラーに代わる最高の人材であることに間違いないが、チームのバランスを考慮すると、実際にチームに迎え入れるのは困難。たとえ、目の前にオファーを出せるチャンスがあっても、具体的な行動に移るとは考えにくい。
いまや世界最高峰ストライカーに成長した若きフランス代表は、今後どのようなキャリアを歩むことになるのだろうか…?