モハメド・サラーらの獲得に尽力し、他の選手との交渉においても手腕を発揮。オーナー陣やユルゲン・クロップ監督とともにリバプールを復活させたマイケル・エドワーズSD(スポーティング・ディレクター)が、2021/22シーズン限りで退団した。
その後任として白羽の矢が立ったのが、ジュリアン・ウォード。エドワーズ元SDが在籍時から交渉や契約に携わり、コロンビア代表FWルイス・ディアスらの獲得を取りまとめた。その後も実力を見せ、この夏にはブライトンからアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターを安価で補強させることに成功。
しかし、昨シーズン限りでチームを去ることが決定していたため、リバプールはその代役にヨルク・シュマットケを指名。ブンデスリーガに太いパイプを持つ同氏の影響もあり、ドイツから3名のミッドフィルダーをチームに迎え入れた。
リバプールを去ってからフリー状態が続くジュリアン・ウォード前SD。英『Daily Mail』によれば、潤沢な資金力で数々のスター選手を獲得したサウジアラビアから関心が届いており、カリム・ベンゼマやエンゴロ・カンテらが在籍するアル・イテハドが招集を狙っているようだ。
今夏の移籍市場では、リバプールからブラジル代表MFファビーニョも獲得したアル・イテハド。ヌーノ・エスピリト・サント監督の後を継ぎ、マルセロ・ガジャルド新監督がチームを率いており、サウジ・プロフェッショナルリーグで4位に付けている。
同クラブはこの夏にエジプト代表FWモハメド・サラー獲得に乗り出し、口頭で巨額オファーを提示したとも報じられた。来夏の移籍期間にもふたたび行動に移す見通しで、エジプシャン・キング含む、ビッグネームを引き抜くためにも、リバプールの元スポーティング・ディレクターに注目している。
現時点では具体的な動きは見られないが、ヨーロッパや南米からトッププレーヤーを迎え、トップリーグを目指すサウジアラビアだけに、同氏にとって面白い挑戦になるかもしれない。
はたして、ジュリアン・ウォードは今後どのようなキャリアを歩むことになるのだろうか…?