ルイス・ディアスやダルウィン・ヌニェス、コーディ・ガクポらフォワード陣の世代交代を推し進めたリバプールは、今夏の移籍市場ではミッドフィルダー陣の刷新に着手。アレクシス・マック・アリスターやドミニク・ソボスライらを獲得した。
次なる補強ポイントは、ディフェンダー陣と見られる中、前線の強化も視野に入れている。エジプト代表FWモハメド・サラーにはサウジアラビアが熱視線を送っており、巨額のオファーが届けば、来年の夏にも退団が噂されている。
右ウイングでプレーできる若手フォワードの動向を継続的に追っており、様々な選手の名前がメディアで取り沙汰されている。他にも、右ウィンガーに限らず、左ウイングを主戦場とする選手たちの名前も挙がっている。
海外メディア『FootballTransfers』によれば、リバプールはアーセナルやマンチェスター・ユナイテッドも関心を示す21歳のスペイン代表FWアンス・ファティに興味を持っており、来年の移籍マーケットにおいて争奪戦が展開されるかもしれない。
リオネル・メッシの後継者とも評された若き逸材だが、怪我などに悩まされ、ユース時代の才能を見せられずにいる。今シーズンはバルセロナから1年間のレンタル移籍でブライトンに加入し、プレミアリーグで8試合2ゴールを記録している。
若かりし頃からポテンシャルの高さを見せ、バルセロナでは112試合29得点10アシストを決めているが、現在は伸び悩んでいる。ブライトンでも絶対的な主力にはなりきれず、ここまでは途中からの出場が多い。
イングランド特有のフィジカルやスピードに適応しきれていない印象も強い。また、同選手の最優先は、来シーズンはスペインに戻ることであり、馴染みあるラ・リーガでプレー時間を増やすことを目標としていると見られている。
得点力から見て、リバプールが求める人材とは異なるだけに、獲得に乗り出す可能性はほぼゼロ。ベン・ドークやハーヴェイ・エリオットらも控える中で、プレミアリーグで活躍しているとまで言いにくいプレーヤーに強い関心を示す理由はない。
来季のバルセロナ復帰が現実路線だが、まだ長いシーズンにおいて、ブライトンで絶対的なレギュラーになれば話は異なる。はたして、イングランドの強豪クラブが、スペイン代表の若きフォワードを巡り、争奪戦を繰り広げる未来はやってくるのだろうか…?