ジョーダン・ヘンダーソンを始め、ユルゲン・クロップ監督の第一次政権で主軸を担ったミッドフィルダーの多くが退団したこの夏。リバプールは、ヨーロッパで活躍していた中盤の4選手を獲得し、ミッドフィルダー陣の再構築を実施した。
一方で、最終ラインの世代交代にも取り組み、左利きのセンターバック獲得も試みた。最有力はチェルシーと新契約を結んだイングランド代表DFレヴィ・コルウィル。ただし、他にも多くのディフェンダーとの関係がメディアを賑わせ、当時オランダU-21代表で大会に参戦していた22歳DFミッキー・ファン・デ・フェンも候補のひとりだった。
結果的には、トッテナム・ホットスパーが素早く動き、トッテナム・ホットスパー・スタジアムでプレーすることになった若きセンターバックだが、水面下ではリバプールで新キャプテンに任命されたオランダ代表DFフィルジル・ファンダイクが説得を試みていたと、海外メディア『TeamTalk』が報じた。
大柄ながらも、足元のテクニックとスピードに優れる現代的なセンターバック。初挑戦となるプレミアリーグにもすんなり馴染み、いまやトッテナムに欠かせない存在になった。ハムストリングを痛めるまでは全試合でスタメン出場を果たしている。
ロンドンに渡るまでは、ヴォルフスブルクでプレー。同クラブでは通算41試合でピッチに立っていたものの、チャンピンズリーグやヨーロッパリーグでの経験は浅く、ブンデスリーガでも1シーズンのみのレギュラー期間だけに、現在の活躍は良くも悪くも期待を裏切った。
結果論でしかないが、もしもリバプールが獲得できていたらと思うと残念ではある。しかし、ミッドフィルダー強化を優先しており、中盤のインテンシティを取り戻すことが最優先だっただけに、センターバック陣に対する動きが遅くなってしまったのは致し方ない。
最近では、スポルティングに所属するポルトガル代表DFゴンサロ・イナシオが最もホットな候補と見られており、一部の報道ではいくつかの試合にスカウトを送り込んでいるとも伝えられている。
ジョエル・マティプは今シーズン限りで退団する可能性もある中、リバプールは新たなセンターバック確保を成功させることができるだろうか…?