リバプールにおいて、いまや古株。2016年にフリートランスファーで加わると、安定したディフェンスや精度の高いパス、独特だけど奪われないドリブルをピッチで披露する一方で、愛らしいリアクションでもチームメイトやサポーターから慕われているが、元カメルーン代表DFジョエル・マティプだ。
一時は負傷癖で、シーズンを通して戦力として計算するのが難しいときもあったが、30歳を超えたあたりからは小さな怪我が減少。フランス代表DFイブラヒマ・コナテとともに、フィルジル・ファンダイクの相棒の座を奪い合っている。
しかし、先日のフラム戦で悲劇が起きた。69分に負傷交代を余儀なくされた同選手は、精密検査の結果、膝の前十字靭帯断裂による長期離脱が決定。近く手術が行われる予定で、今シーズンが一足早く終了になることが濃厚。
現行契約が2024年6月までと今季限りとなっており、その去就にも注目が集まる中、キャプテンのファンダイクは苦しい心境を告白しつつも、選手やコーチ陣全員がマティプに寄り添っていると、完全復活に期待をのぞかせた。
「誰にとっても辛いことだ。彼と彼の家族にはとても申し訳なく思っているし、僕ら全員にとっても心苦しいことだ。」
「すでに彼に連絡を取った。ジョエルはファンタスティックな選手で、このクラブで長年活躍してきた。」
「友人として、目の当たりにするのは苦しい。」
「これから数週間、数カ月にわたって彼が経験することを知ると、つらいよ。」
「でも、僕たちは彼のためにここにいる。彼が僕らを必要とするときはいつでも、彼のそばにいる。」
「何よりもまず、手術がうまくいき、復帰への道が始まることを祈ろう。」
the Mirror