2017年の夏にリバプールに加入したエジプト代表FWモハメド・サラーは、アンフィールドで素晴らしいを超えるパフォーマンスを見せ付け、すでにクラブではレジェンド扱い。サディオ・マネやロベルト・フィルミーノとともに組んだフロントスリーは、相手ディフェンダー陣を震え上がらせた。
プレミアリーグでは2度目の挑戦で、チェルシー時代には初めのイングランドで苦い思いをした。ほとんど試合に出れず、2015年には、レンタル移籍でシーズンの半年間をフィオレンティーナでプレーし、26試合9ゴール4アシストと見事な数字を残した。
翌シーズンにはASローマに移籍することになる同選手だが、2014-15シーズンをフィオレンティーナでともに過ごした元マンチェスター・シティDFマイカ・リチャーズは、練習でも能力はずば抜けていたと語り、チェルシーの判断が信じられなかったと明かした。
「何度も言ったけど、信じられないよ。正直言って、彼は信じられない。」
「チェルシーが彼をレンタル移籍させたことが信じられない。」
「彼はトレーニングでボールを持つと、ドリブルでみんなを抜き去り、そのままネットにパスを出していた。試合でもまったく同じことをやっていた。なぜ彼はチェルシーでプレーしないんだ?」
「だから、僕は頭の中でこう考えていたんだ。”彼は悪いやつに違いない” ってね。サッカーの能力でそうなるわけがないし、彼は最高にいいやつだったよ。」
Match of the Day
ローマでは1年間のローン移籍を経て、2016年の夏に正式加入。翌年には完全移籍を果たし、在籍2年間で通算83試合34ゴール22アシストを記録。イタリアでのパフォーマンスが認められ、プレミアリーグでの再挑戦となった。
大量に選手を獲得し、大量にレンタルに出す育成方針だったチェルシーだけに、ある意味ケヴィン・デ・ブライネもその餌食になったひとり。両選手ともいまや世界を代表する選手に成長し、同クラブは大きな後悔に囚われていることだろう…