前々節フラム戦では、劇的な逆転勝利を収めたリバプール。シェフィールド・ユナイテッド戦も2ゴールを奪い、すべての勝ち点を手に入れ、2連勝で迎えたクリスタル・パレスとのアウェイ戦は難しい展開となった。
人数をかけてゴール前を守るホームチームに攻撃の糸口を見出せず、決定機を作りきれないリバプールに対して、回数こそ多くないものの、カウンターでチャンスを作り出される。前半には、アリソン・ベッカーのスーパーセーブがなければゴールを奪われていた。
後半も同じような展開が続き、ジャレル・クアンサーがペナルティエリア内でファールを犯してしまい、相手にPKを与えられると、冷静に沈められて先制点を許してしまった。しかし、75分のジョルダン・アイェウの退場によって試合が動く。
その直後にリバプールはモハメド・サラーのゴールで同点弾を決めると、91分には途中出場のハーヴェイ・エリオットがシュートを叩き込み逆転に成功。決して大満足の試合内容とは言えないが、勝ち点 “3” を得たチームに対して、ユルゲン・クロップ監督も幸運だったと認めている。
「この瞬間、私はとても幸せな監督だし、私たちが幸運だったことも知っている。本当にいい試合にしか勝てなければ、成功するチャンスはない。そういうものだ。」
「そして、今日は明らかに我々にとって本当に良い試合ではなかったし、76分間は本当に悪いパフォーマンスだった。」
「リズムを変えることも、加速することもできなかった。何度オフサイドになったかわからないが、ひどいものだった。それはいつも、私たちが消極的すぎることの表れだ。」
「序盤、パレスは自信に満ち溢れていなかったし、そのように見えたけど、積極的にボールを奪いに行くことはなかった、でも、我々が悪いパスを出したり、悪いタイミングでボールを失ったりして、彼らを呼び覚ましてしまった」。
「前半、彼らはPKを得ることができたが、遠藤航へのファウルだった。それからPKを取られたときに失点してしまったが、今日はそれが少し必要だったように見えた。そのうえ、相手がレッドカードをもらって、直後に我々が得点を決めた。すべてが役に立ったし、だからこそ私たちもラッキーだったと言える。」
「でも、76分から105分まで、あるいはどんなに長くても、私たちがやり遂げたことは本当に良かった。10人でプレーすれば、今日のような問題が起こる可能性がある。本当に試合をひっくり返したんだ。」
「サブ組の選手たちは非常に影響力があったし、インパクトもあった。それが今季のここまでのストーリーだった。ベンチから投入された選手はとても影響力があった。でも、ハーヴェイがボールをミスしていれば、引き分けだった。サラーのシュートがディフレクトしなければ、試合には負けていた。最後の15~20分は、私たちにふさわしい試合だった。」