今夏の補強で、アレクシス・マック・アリスターやドミニク・ソボスライ、遠藤航、ライアン・フラーフェンベルフをチームに加えたリバプールは、30歳前後の選手たちが多く退団したこともあり、中盤の刷新を施した。
昨シーズンとは異なり、中盤での運動量を取り戻し、プレミアリーグ優勝争いを繰り広げている。また、リバプールは追加でミッドフィルダーを獲得する可能性が報じられており、中盤の底を任せられる守備的ミッドフィルダーを探している。
ところが、イタリア方面からは違うストーリーが伝えられた。イタリア紙『Il Corriere Dello Sport』によれば、リバプールはKRCヘンクに所属するモロッコ代表MFビラル・エル・カンヌスに関心を示しており、1800万ユーロ前後とも言われる移籍金を準備しているようだ。
2019年に同クラブのユースに加わった19歳の攻撃的ミッドフィルダーは、昨季からトップチームに昇格。ベルギー・プロ・リーグで31試合でスタメン出場を果たすと、今シーズンもレギュラーに定着し、カンファレンスリーグなどヨーロッパの大会でも実力を示す。
ベルギー出身のモロッコ代表ミッドフィルダーに対しては、リバプール以外にも、トッテナム・ホットスパーが興味を持っているそうで、選手層が決して厚いとは言えないチームに才能豊かな若き逸材の確保を狙っている。
他方、リバプールにとって攻撃的MFは優先ポジションではない。ミッドフィルダー陣に加え、コーディ・ガクポも中盤で起用されており、負傷中ではあるが、元スペイン代表MFチアゴ・アルカンタラも控えている。
もしも中盤に新たな戦力を補強するのであれば、それは守備的MFだ。ただし、即戦力ではなく、数年をかけて成長を促す目的であれば、十分に適切な判断と言える。
はたして、リバプールはジュピラー・プロ・リーグの超新星をアンフィールドに迎え入れることはあるのだろうか…?