16歳の頃にフラムからリバプールに加入したイングランドU-21代表MFハーヴェイ・エリオットを筆頭に、近年はアカデミーの充実化に余念がない。ベン・ドークやステファン・バイチェティッチ、コナー・ブラッドリーらトップチームで少しずつプレー時間を確保している若手選手も若い頃に移籍してきた。
彼らはアカデミーでの競争を勝ち抜き、出番を得るに至った。イギリスのEU脱退の影響を受け、ヨーロッパから18歳以下の選手を獲得できなくなったリバプールをはじめ、プレミアリーグのクラブはイングランドを中心に、ウェールズやスコットランド、北アイルランドでのスカウティングを強化。
一方で、18歳を超えていれば移籍は可能で、世界中でも活発に動き回っている。海外メディア『Football Insider』によれば、リバプールはベンフィカU-23でプレーする18歳FWカンノ・シウバ獲得に向けて、ボルシア・ドルトムントやアタランタ同様に接触を図ったようだ。
オランダに生まれ、同国U-19代表としても出場経験を持つウィンガーは、右ウイングを主戦場に、反対側の左ウイングでもプレー可能。トップチームでの経験こそないが、ユースレベルの試合で有望なポテンシャルを見せ付けている。
リバプールには、右ウイングに多くの有望株が在籍している。スコットランドU-21代表のドークを筆頭に、カイデ・ゴードンも怪我による長期離脱からの完全復活を視野に入れている。さらには、来夏にも退団の可能性が燻るエジプト代表FWモハメド・サラーの代役として、シニアプレーヤーが加入するかもしれない。
ただし、両足を使えるウィンガーと若手選手を競わせるのが理にかなっている。また、同選手とベンフィカとの契約は2024年6月までとなっている点も魅力的。移籍金を掛けずにオランダの新星を獲得できるチャンスで、リバプールはそれに飛びつくのだろうか…?