レンジャーズでは無敗優勝を成し遂げるなど着実な監督キャリアを歩み、アストン・ヴィラでプレミアリーグ初挑戦したスティーブン・ジェラード監督。就任当初こそ勢いそのままに順位を上げたが、徐々に戦術の少なさを露呈し、2022年10月には成績不振から解任された。
その後はフリーの状態が続いたが、今シーズンから国を挙げてサッカー強化に取り組むサウジアラビアに新天地を求めた。アル・イテファクの指揮官に就任すると、ジョーダン・ヘンダーソンやジョルジニオ・ワイナルドゥムら元リバプール戦士をチームに加えた。
戦力的に上位を争えるほどではないにしろ、アル・ヒラルやアル・ナスルら強豪組に対して、勝ち点で倍以上も離されている。ジェラード監督は、現状のチームに満足していることを明かしつつも、さらなる補強が避けられないとも語った。
「すでにアル・イテファクでは、シーズン半ばのアップデートや各個人の状況、グループの状況について重要なミーティングを行った。僕らが送ったメッセージをまとめると、アグレッシブになること、冷酷になること、そしてこのチームをより競争力のあるものにするために多くの変化を起こす必要があるということだ。」
「我々は、外国人選手も地元選手も含め、多くの選手には本当に満足している。しかし、チームを見れば、ムサ(・デンベレ)が(負傷で)チームを離脱した時点で、チームの弱点が浮き彫りになったし、オプションもなくなってしまった。この移籍市場で、そして夏のウィンドウで、自分たちが本気であることを示す必要がある。それはチームの総意だ。」
アル・イテファクは、アル・アハリで出番が減少している元ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノにも関心を示しており、この冬にもサウジアラビア国内のチームから補強を行う可能性がある。
はたして、アル・イテファクに限らず、サウジ・プロフェッショナルリーグは大型補強を実施するのだろうか…?