昨年の夏、ヨーロッパサッカー界に旋風を巻き起こしたサウジ・プロフェッショナルリーグ。各国のリーグから有名選手を獲得しまくり、リバプールからもジョーダン・ヘンダーソンやファビーニョ、ロベルト・フィルミーノが中東行きを決断した。
リバプールOB、スティーブン・ジェラード監督もサウジアラビアを新たなチャレンジの場所に選び、アル・イテファクと契約を結んだ。魅力的な条件にプラスして、ジェラード自らが説得にあたり、アンフィールドからヘンダーソンを迎えることに成功。
さらには、同時期にリバプールで活躍した元オランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムの獲得に辿り着き、シーズン開幕に向けて戦力アップを図った。ところが、折り返し地点で首位に対して半分以下の勝ち点に終わっており、その視線はすでに来シーズンに向けられている。
海外メディア『90min』によれば、アル・イテファクはリバプールと今季限りで契約満了を迎える元カメルーン代表DFジョエル・マティプに加えて、同じくフリートランスファーが近づく元スペイン代表MFチアゴ・アルカンタラにも注目しているようだ。
昨夏に加入したばかりのリバプールの元キャプテンは、もう中東での生活に苦労しており、ヨーロッパ復帰を希望している。ローン移籍でも給与全額負担を求めると見られており、新天地探しには苦慮しそうだが、アヤックスが強い関心を示すなど複数クラブが追い求めている。
その後釜になり得るのが、チアゴ・アルカンタラ。アンフィールドでは負傷の影響を受け、毎年ベンチ外で過ごす期間が多く、今シーズンに至っては1試合すらもピッチに立てていない。魔法のパスを持つベテランMFだが、シーズンを通して計算できない割に、高い給与を支払っている状況はクラブ側として避けたい。
ジョエル・マティプともに契約更新に向けた動きはまだなく、2024年6月を超えてリバプールに残留するかは未確定。
いずれにしても、自身の去就も懸け、チーム強化に取り組みたいジェラード監督は希望の選手を獲得することに成功するだろうか…?