昨年の夏において、左利きのセンターバックを求めたリバプール。チェルシーと契約更新したイングランド代表DFレヴィ・コルウィルや、当時ヴォルフスブルクに所属していたオランダ代表DFミッキー・ファン・デ・フェンらの名前が頻繁に取り沙汰されていた。
結果的にミッドフィルダー獲得を優先し、予算をそちらに振り分けた。センターバック獲得に至らなかったリバプールだが、継続的に関心を示しており、スポルティングに所属するポルトガル代表DFゴンサロ・イナシオが筆頭ターゲットとして報じられている。
ポルトガル紙『Record』によれば、リバプール以外にもアーセナルが注目する22歳センターバックに対して、今季負傷者に悩まれ続けられているニューカッスル・ユナイテッドも興味を持っており、6000万ユーロもの契約解除金の支払う準備を進めているようだ。
金銭的に、ニューカッスルは強者であり、6000万ユーロも決して高額ではない。また、最終ラインの平均年齢が高まっている事実も忘れてはいけない。23歳DFスヴェン・ボトマンがレギュラーを務めるが、ファビアン・シェアやダン・バーン、ジャマール・ラスセルズらはいずれも30歳を超えている。
次世代に向けても若いセンターバック確保は必須で、ヨーロッパの強豪クラブは熱視線を送るポルトガル代表DF獲得に動く可能性も否定できない。ただし、昨季ほどの強さが見られず、チャンピオンズリーグもすでに敗退しているだけに、選手側に対するメリットは少ないかもしれない。
一方で、リバプールはジョエル・マティプやコスタス・ツィミカスの長期離脱が決定してしまい、マティプについては2024年6月をもって、契約満了に伴う退団もあり得るだけに、20代前半の即戦力級センターバックは喉から手が出るほど欲しい人材だ。
はたして、思惑蠢く移籍市場において、リバプールは22歳ディフェンダーを獲得できるだろうか…?