アストン・ヴィラを解任されて以来、フリーな状態が続いていたスティーブン・ジェラード監督は、昨年の夏にサウジアラビア行きを決断。アル・イテファクと契約を締結し、低迷するクラブのチーム力アップに躍起だ。
リバプールでともにプレーしたイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンの説得に成功。ムサ・デンベレやジャック・ヘンドリーら希望する選手も迎え入れ、昨夏の移籍マーケットの終盤には元リバプールMFジョルジニオ・ワイナルドゥムも獲得した。
ところが、ヘンダーソンは半年間でヨーロッパ復帰を希望し、アヤックス移籍が成立。ふたたびチームの主軸を定めなければならなくなったが、ジェラード監督はすでに前を向いており、アル・イテファクと2年間の契約延長で合意し、2027年まで同クラブを率いることが決定したと、海外メディア『The Athletic』が報じた。
アル・ヒラルやアル・ナスルら強豪クラブに対して、半分くらいの勝ち点しか獲得できていないアル・イテファク。来シーズンに向けた戦力強化のため、ジェラード監督はリバプールと契約満了が近づいているチアゴ・アルカンタラやジョエル・マティプの動向に注目している。
他にも、かつてリバプールに在籍し、レンジャーズを率いていた際、共に無敗優勝を成し遂げたフェネルバフチェFWライアン・ケントらもターゲットとして挙げられており、補強にも積極的に関わっている。
2027年まで解任されない保証はないが、ジェラード監督はサウジアラビアで最高の結果を出し、プレミアリーグやヨーロッパリーグでふたたび指揮を執るようになれるだろうか…?