12年間のアンフィールド生活に別れを告げ、リバプールからアル・イテファク移籍を決断したイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソン。計画になかった33歳MFの退団だが、新戦力が見事に適応し、昨季とは異なり、首位争いを繰り広げている。
一方で、ヘンダーソンの評価は急激に低下した。スティーブン・ジェラード監督の説得があったにせよ、サウジアラビア移籍はお金に目が眩んだ部分も否めなかった。しかも、半年間だけで音を上げ、ヨーロッパ復帰を希望したこともあり、その迷走ぶりは微妙と言わざるを得ない。
サウジ・プロフェッショナルリーグで目覚ましい活躍を見せていない中で、イングランド代表に選出されたことに加えて、最も大きなインパクトがあったのはレインボーレースキャンペーンを支持していたにも関わらず、多様性に問題のあるサウジアラビア移籍には批判が集中した。
所属クラブとの話し合いの末、退団が許可され、アヤックス加入が決まった元サンダーランドMFに対して、元リバプールMFダニー・マーフィーはこれまでに作り上げた評判も台無しにしたと、痛烈に批判した。
「彼の心の中には、そうすること(給与を受け取らず出て行くこと)で、強欲と金目当てを非難する人々の過ちを正すことができる、という考えがあるのかもしれない。」
「私は、それ(アヤックス移籍)はおそらく彼が得ることができる中で、最も家に近いものだと思う。テーブルの上に豊富なオファーがあるかどうかはわからない。」
「もしも今回の件が、遠くから見ている他の人たちへの教訓になるのなら、本当によく考えることだと思う。経済状況にもよるが、時にはそれが間違いでないこともある。」
「しかし、彼はとにかく裕福だった。フットボールの満足感は、残りの人生を幸せに過ごすための出発点だと思う。」
「ほかの人が自分の人生に置き換えられるものがあるかもしれない。」
「でも、ジョーダンはそれを台無しにしてしまった。」
「リバプールファンの視点からではなく、幅広いサッカー関係者にとって、彼の人格と評判はこの一連のエピソードによって傷つけられたと思う。」
White and Jordan