アンフィールドではフロントスリーの一角を担い、世界を見渡しても最強クラスの前線を形成したリバプールFWモハメド・サラー。エジプシャン・キングの存在はクラブだけでなく、エジプト代表にとっても大きく、代表戦ではチームを引っ張るパフォーマンスが求められる。
エジプト国民からの大きな期待を胸に、アフリカネイションズカップに臨んだ31歳ウィンガーだが、2戦目のガーナ戦で負傷交代を余儀なくされた。気になる怪我の具合については、翌日には2試合程度の欠場と見られたが、さらなる精密検査の結果、復帰まで最大1ヶ月間かかる負傷であることが発覚した。
その結果を受けて、エジプト代表に帯同するのではなく、リバプールに戻って復帰に全力を傾けることになった同選手。その決断に至るまでの経緯について、代表でチームドクターを務めるMohamed Abou Elela医師が赤裸々に語った。
「モハメド・サラーは背筋の第二度の筋肉を痛めている。」
「FAの最初の声明では、サラーは2試合出られないだろうと言われていて、その時のレントゲン検査は1回だけだった。しかし、2度目のレントゲン検査で、それが深刻であることに気付いた。」
「私は誰かが私の仕事を教えてくれるのを待ったりはしない。」
「常に自分自身を向上させるために十分なことをしているし、怪我やそのタイミングを発表するのは私ではなく、私の役割はあくまで選手を治療することだ。」
「可能性は十分にあるが、2日後には設備の整っていないサンペドロという街に行くので、リバプールでの治療のほうがいいと判断した。」
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