2026年までアンフィールドで指揮を執ると思われたユルゲン・クロップ監督は、今シーズン限りでリバプール監督としての座を降りることを発表した。予兆すらなかった退任のニュースは即座に世界を駆け巡り、ライバルチームの監督や後任候補の監督たちがコメントを残してきた。
バイエルン・ミュンヘンからマンチェスター・シティの指揮官に就任し、近年はリバプールと異次元のプレミアリーグ首位争いを繰り広げてきたペップ・グアルディオラ監督も今回の発表に触れ、ショックだったことを認めつつも、今後は試合の前日には深い眠りにつけるだろうとジョークを飛ばした。
「少しショックを受けている。」
「彼は本当に偉大な監督で、私は彼のことを深く知っているわけではないが、人間としても素晴らしい人だ。」
「彼が率いた時代、リバプールは最大のライバルだっただけに、マンチェスター・シティでも彼が私たちを残していくような気がしている。彼がいなくなるのは寂しいし、個人的にも寂しい。」
「でも、彼がいないことで、リバプール戦の前夜は少しよく眠れるだろうから、喜んでいるよ。」
「彼の幸せを願っている。」
「彼はまだ認めていないが、必ず戻ってくる。」
最も直近では2021/22シーズンに、最後の最後まで試合を落とさずに、勝ち点 “90” というレベル違いの戦いを展開。年々、お互いのプレースタイルで良い部分を取り入れ、進化し続けてきた。
ティキ・タカに代表される華麗なサッカーを魅せたグアルディオラ監督は、クロップ・サッカーの激しいプレッシングや攻守の切り替え、縦への速い攻撃を取り込む一方で、ドイツ人指揮官も試合をコントールするパス回しやペナルティエリア内での崩しなどゲーゲンプレスだけに頼らないサッカーを構築した。
両チームの試合はえげつないほどのテンポで、一瞬でも気を緩めると得点を奪われる緊張感でひりつく試合が多い。そんな至高のマッチも残すは1試合のみ。ユルゲン・クロップ監督は最大のライバル相手に有終の美を飾れるだろうか…