ジョーダン・ヘンダーソンやファビーニョ、ジェームズ・ミルナーら長年の功労者がアンフィールドを去り、中盤に新たに4名ものミッドフィルダーを迎え入れたリバプール。シーズンも折り返した地点でも好調を維持しており、タイトル獲得に向けて前進し続けている。
一方で、元スペイン代表MFチアゴ・アルカンタラは今シーズンいまだにプレーできておらず、契約も今年の6月で切れることからフリートランスファーでの退団が予想されている。経験豊富な元バルセロナMFに入れ替わる形で、リバプールは右サイドバックでもプレー可能なドイツ代表MFヨシュア・キミッヒに関心を示している。
2025年まで契約を結ぶ28歳ミッドフィルダーだが、その契約を更新するか否かが焦点の的になっている。万が一、延長しない場合には最終年を迎え、来年の夏には移籍金なしで退団可能になる。ドイツ紙『SportBild』クリスチャン・フォルク記者は同選手の去就に触れ、リバプールが動向を追い続けていると語った。
「(今年の夏に)彼はバイエルンで契約の最後の年を迎え、無償で失うよりは、少しでも高く買い取ってもらいたいと考えているようだ。」
「彼が契約延長しなければ、彼らは失うかもしれない。そこでマンチェスター・シティとリバプールの出番だ。リバプールではチアゴ・アルカンタラが常に負傷しており、契約も切れる。ヘンダーソンもすでに退団しており、中盤に少しスペースができる。ユルゲン・クロップはもちろんキミッヒの重要性を知っている。」
「スポーツ・ディレクターの(ヨルク・)シュマットケは、ブンデスリーガに良いコネクションを持っている。だからクロップも今、キミッヒの獲得レースに参加している。」
バイエルン・ミュンヘンではこれまで370試合41ゴール100アシストを記録し、チャンピオンズリーグのタイトルも勝ち取った。ドイツ代表でも主軸を務め、82試合に出場。インサイドハーフや守備的ミッドフィルダーとして稼働できる。
ドイツ国内では実力を証明済み。チアゴ・アルカンタラが契約更新を拒否し、契約期間を1年残した状態でリバプール移籍を決断したように、まもなく29歳を迎える中堅ミッドフィルダーは、30歳を目前にプレミアリーグで新たなチャレンジに踏み出すことになるのだろうか…?