昨年11月からリバプールの上層部で内々に話し合いが行われてきたユルゲン・クロップ監督の去就について、今シーズン限りでその座を降りるという電撃発表の余波が続いている。サポーターは嘆く人もいれば、これまでの功績に感謝を述べる声も多い。
それと同時に盛り上がっているのが、次期マネージャー人事。現役時代にアンフィールドでもプレーしたシャビ・アロンソ監督が大人気な反面、戦術面で知識豊富なロベルト・デ・ゼルビ監督もオッズでは上位にランクインしている。
海外メディア『Correio da Manha』によれば、リバプールやプレミアリーグに縁のある監督陣に加えて、スポルティングCPを率いるルベン・アモリム監督も候補のひとりに挙がっているようだ。なお、39歳マネージャーを引き抜くには、違約金として2000万ユーロの支払いが必要となる。
SCブラガでの指導者経験を経て、2020年3月に同ポジションに就任。今シーズンはここまで30試合23勝3分4敗と好成績を維持しており、平均勝ち点も2.40とハイアベレージをキープする。チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグでの実績も十分で、30試合で11勝を挙げている。
ただし、国内リーグは寡占状態で、ベンフィカやポルトくらいしか張り合えるクラブはおらず、プレミアリーグに直接乗り込むにはハードルが高い。イタリアやスペイン、ドイツで経験を積んだうえで、イングランド上陸が理想的なキャリアと言えそうだ。
はたして、若き指揮官はポルトガルの名門から世界の名門クラブにステップアップする未来はあるのだろうか…?