今シーズン限りで契約満了を迎える32歳DFジョエル・マティプ。ユルゲン・クロップ監督の退任発表で、去就が慌ただしくなっている同じく32歳DFフィルジル・ファンダイク。リバプールは、次世代を担うセンターバックに関心を寄せている。
昨夏の移籍市場において、チェルシーDFレヴィ・コルウィルら左利きのセンターバックに熱視線を向ける一方で、数多くの右利きのセンターバックもスカウティングを欠かしていない。そして、プレミアリーグで好調を維持するディフェンダーがターゲットとして急浮上した。
英『The Daily Mail』によると、リバプールはフラムに所属する26歳DFトシン・アダラビオヨの動向を追っているようだ。キッカケとなったのは、カラバオカップ準決勝の両レグで見せた好パフォーマンス。これらの試合を通じて、コーチ陣に強い印象を残していた。
2020年にマンチェスター・シティからフラムに加入した元イングランドU19代表DFは、クレイヴン・コテージで頭角を現すと、”100″ を超える試合に出場。今シーズンも主力として最終ラインの一角を担い、負傷でコンディションを崩している期間を除き、ほとんど試合で90分間プレーしてきた。
196cmと長身にも関わらず、高い運動能力を持つ。モダンなセンターバックに必要なスピードや後方からのビルドアップにも優れており、リバプールの強力なアタッカー陣相手にも落ち着いた対応で、引き締まった試合に貢献した。
マンチェスター・シティ出身ディフェンダーは、この夏には契約満了を迎える。フリートランスファーになり、移籍気なしで獲得できるため、お財布に優しい補強となる。マティプもフリーで退団する可能性が高まっており、入れ替える形での獲得は適切と言える。
トッテナム・ホットスパーも同選手の能力に惚れ込んでいるとも報じられているが、2024年6月まで契約を結ぶ26歳センターバックは、この夏にステップアップを果たすのだろうか…?