遡ること、1996年。チャールトンからリーズ・ユナイテッドに加わったロンドン出身MFリー・ボウヤーは、古き良きイングランドサッカーの系譜を受け継ぐファイティングスピリット溢れるプレースタイルで、同クラブでは通算260試合54ゴール19アシストを記録した。
2002年にはリバプールが同選手に関心を寄せ、クラブ間合意も済ませ、メディカルチェックまで受けていた。ところが、元イングランド代表MFは直前で移籍を断り、その年はリーズに残留することを決断。ボウヤーは当時自らが下した決定を後悔しているようで、キュリアにおける過ちであったと明かした。
「（リバプール加入まで）もう少しだったんだ。メディカルチェックを受けている最中だったけど、その時は自分にはしっくりこなかったんだ。」
「あの時リバプールに行かなかったことは、サッカー人生で最大の後悔だ。もし時間を戻せるなら、行っていたと思う。」
「今思えば、私は間違った決断をしたんだ。」
「リーズでの時間が終わりに近づいていることは分かっていた。裏でいくつか気に入らないことがあったから、行くべき時だと分かっていたんだ。」
「リーズで6年間プレーした後、家族から遠く離れた北の地でさらに5年間プレーするのは納得がいかないと思ったが、結局、さらに遠いニューカッスルに行くことになった。元も子もないね。」
「ただ、当時はしっくりこなかったんし、それが私の犯した過ちだったんだ。」
MNF Retro
2003年の冬までイングランド北部でプレーすると、その後はウェストハムに移籍。地元に戻ったが、わずか半年後にはニューカッスル加入が決定。そこで3シーズンに渡ってプレーすると、2006年にウェストハムに復帰。
それからはバーミンガムやイプスウィッチでプレーし、2012年に現役引退。チャールトンやバーミンガムでは監督を歴任し、いまはイングランドを離れて、モントセラトで監督業に就いている…