昨年の夏にヨーロッパサッカーのみならず、サッカー界に旋風を巻き起こしたサウジアラビア・マネー。30歳前後の有名選手を獲得する一方で、20代前半から中盤でも中東行きを決断する選手もおり、新たな時代を感じさせた。
ただし、元リバプールMFジョーダン・ヘンダーソンはサウジアラビアに馴染みきれずに、半年間でヨーロッパに復帰。他にも退団を狙う選手の名前も浮上しており、気候や文化が全く違う場所でのプレーは、お金だけでは解決が難しそうだ。
とはいえ、サウジ・プロフェッショナルリーグはこの夏も手を緩めるつもりはない。ネイマールやルベン・ネヴェ、セルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチらを擁するアル・ヒラルは総額1億5000万ユーロもの大金を準備し、リバプールFWモハメド・サラー獲得を狙っていると、スペイン紙『Sport』が報じた。
具体的なオファー内容については、1億ユーロを前金として提示し、2500万ユーロから5000万ユーロの追加ボーナスが含まれているようだ。ボーナスが支払われる条件に言及こそないが、ゴール数などの要件が加えられるだろう。
アンフィールドでは依然としてエースの立場にあり、リバプールは契約更新を希望しているとも言われるが、ユルゲン・クロップ監督が今季限りでチームを離れるため、サラーら主力選手たちの去就が慌ただしくなっている。
情報は錯綜しており、同選手はヨーロッパでの高いレベルのサッカーに留まりたい意向とも伝えられる一方で、新監督が就任した暁には新たなチーム作りのために予算を確保するためにも移籍を断りきれないとも。
はたして、エジプシャン・キングは来シーズン以降、どのようなキャリアを歩むことになるのだろうか…?