かつてチェルシーにも在籍していた20歳MFジャマル・ムシアラは、10代の頃からバイエルン・ミュンヘンで定位置を掴み取り、タイミングを計りにくいドリブル突破やチャンスメイク能力で、ドイツ代表でも先発の座を確保している。
いまは20歳ながらも、これまで144試合38ゴール26アシストを決めており、すでに若手の枠から抜け出し、ヨーロッパでも屈指のミッドフィルダーに成長。継続的な質の高いパフォーマンスは、プレミアリーグの強豪クラブからの関心を助長させている。
スペイン紙『Fichajes』によれば、リバプールやチェルシー、アーセナル、マンチェスター・シティらイングランド組がドイツ代表ミッドフィルダー獲得を狙っており、契約交渉が停滞している現状を活かし、2024年以内にも移籍を実現させたいようだ。
2026年まで契約を結ぶ同選手の争奪戦となれば、健全経営のリバプールには不利な状況となる。オイルマネーや積極的な投資を繰り返す相手に分が悪く、例えバイエルンが売却を決断したとしても、支払うことが難しい金額を要求されることだろう。
もっと言えば、トップ下でのプレーが多い20歳ミッドフィルダーだが、ユルゲン・クロップ監督が好むフォーメーションには同じポジションがない。フラムから移籍し、アンフィールドで苦しんだポルトガルU-21代表MFファビオ・カルヴァーリョが抱えていた問題だ。
はたして、バロンドール受賞も夢ではないドイツ代表の逸材は、プレミアリーグに挑戦する世界観はあるのだろうか…?