2021年の夏に川崎フロンターレからブライトンに加入した日本代表FW三笘薫は、ベルギーでの1年間の武者修行で急成長。翌シーズンには、ベルギー代表FWレアンドロ・トロサールの去就問題もあり、ロベルト・デ・ゼルビ監督の信頼を掴み取り、レギュラーに定着した。
エクアドル代表DFペルビス・エストゥピニャンと左サイドで見せる攻撃は相手ディフェンスを翻弄し、後出しできる単独でのドリブル突破には数々の右サイドバックが対応に苦戦してきた。昨季は41試合10ゴール8アシストと見事な数字を残し、クラブ初となるヨーロッパ大会の出場権確保にも大きく貢献した。
今シーズンは疲れもあり、本調子とまで行かないが、瞬く間に対峙する相手を抜き去る技術は輝いており、変わらずにチームの主力としてプレー。プレミアリーグで結果を残し続ける26歳FWには常に移籍の噂が付き纏っている。
海外メディア『TEAMtalk』によると、リバプールやマンチェスター・ユナイテッド、アーセナルがこの夏の移籍マーケットにおいて、ブライトンFWとの契約をめぐる争奪戦を繰り広げる可能性があり、所属クラブも売却に備えているようだ。
左ウィンガーが数多く揃うリバプールが、新たな左側のアタッカーに狙いを定める必要性はない。どちらかといえば、エジプト代表FWモハメド・サラーの後継者になり得る左利きの右ウィンガーが最優先であり、残る予算もセンターバック陣の世代交代に充てるのが基本戦略となるはずだ。
現時点では、日本代表FW三笘薫がアンフィールドでプレーする未来は考えにくいが、もしも現有戦力の誰かがチームを離れる決断を下した場合には事態は急変する。
はたして、26歳ウィンガーはこの夏に強豪クラブにステップアップを遂げることになるのだろうか…？