クラブレベルでは、チェルシーでこそ結果が出なかったものの、イタリアでキャリアをふたたび輝かせたエジプト代表FWモハメド・サラー。その後、移籍したリバプールでは脅威のゴールとアシスト数を記録しており、すでにレジェンド認定されている。
母国エジプトでも神格化されるほどのスーパースターだが、今年開催されたアフリカネイションズカップでは怪我もあり、代表チームもコンゴ代表に敗れて早々に敗退。同選手は、リハビリのため早めにリバプールに戻り、そのまま怪我の治療を続けている。
不甲斐ない成績に終わったエジプト代表に噛みついたのは、トッテナム・ホットスパーやアヤックスなどでプレーした元同国代表FWミド。中でも、サラーのキャプテンシーを疑問視し、彼にアームバンドを巻かせるべきではないと強い口調で主張した。
「アルゼンチンのリーダーとしてのメッシは、エジプトのリーダーとしてのサラーに似ているか?」
「サラーはエジプトのスターだが、彼が代表チームでやっていることは、メッシがアルゼンチンでやっていることと同じなのだろうか?」
「サラーはロナウドがポルトガル代表でやっているようなことをしているのだろうか?PKで選手に指示を出し、誰がシュートを決め、誰が後に続くかを指示し、自分の個性をみんなに押し付ける。」
「サラーは精神的に進化したが、ピッチ上でリーダーになったことはない。その証拠に、なぜリバプールでキャプテンの腕章をもらえなかったのか?」
「なぜサラーがリバプールでキャプテンの腕章を巻かなかったのか、自問してみてほしい。彼が外国人選手だからとは言わないでほしい。イングランドのサッカー界ではそんなことは関係ないし、十分な証拠があるのだからね。」
「サラーはエジプトのキャプテンになったことで、マイナスの影響を受けた。アームバンドを巻かずにいれば、もっと自由でプレッシャーも少なかっただろう。」
「サラーに対する嫉妬だと私を非難する人もいるかもしれないが、そういう人は病んでいる人たちだ。存在価値と偉大な歴史を持つアーメド・ファティが、サラーのためにキャプテンの腕章を手放すとは想像できない。」
「これらは長年続いてきた伝統を変えるものであり、メッシやロナウドのケースと比較すべきではない。ふたりはサラーとは性格もメンタリティもまったく違う。」
「もしサラーがリバプールのキャプテンだったら、同じような強烈なパフォーマンスはできなかっただろう。彼はキャプテンの重責に耐えるのが難しい選手の一人だ。」
The Untold podcast
現役時代の活躍は、サラーの足元にも及ばず、少なからず嫉妬の感情を抱いているのは明らか。また、大会での成績を嘆いての持論であるが、この発言あたりがチームを転々とせざるを得ない選手だった同氏の性格を浮かび上がらせる…