2006年にブレンビーからリバプールに加入した長身DFダニエル・アッガーは、体格を活かしたフィジカルでの守備や前線への正確なフィード、強烈なミドルシュートなどを武器に、プレミアリーグでも有数のセンターバックに成長した。
デンマーク代表でもキャプテンを任されるほどの選手になったが、2012年には契約満了が近づいていた同選手を巡り、バルセロナとマンチェスター・シティが獲得に動き出した。スペイン側が先に交渉の席に付き、まとまりかけていたときに、もうひとつのクラブから高額オファーが届いたそうだ。
しかし、プレミアリーグのライバルチームに移籍するつもりがなかった元ブレンビーDFは、マンチェスター・シティからのオファーを受け入れたクラブに対して、イングランド国内での移籍はしないと断固拒否していたと明かした。
「奇妙なものだった。」
「クラブからどうするのかと聞かれ、”ここにいてほしいなら残る。” と答えた。でも、僕は言ったんだ。”もし僕を必要としないのなら、将来の一部と見なさないのなら、僕はサッカーがしたいから、出て行くべきだと思う。ここでプレーするのが好きだけど、もし僕を十分な選手だと思わないのなら、僕は出て行きたい。このオファーは交渉中だし、来年オファーがあるかどうかもわからないから。” 」
「”バルセロナと金額の折り合いがついて、それを受け入れて、僕のところに来て “これで決まりだ。オーケー、十分フェアだ。” と言ったんだ。でもその後、別のオファーが届いて、彼らはそれを受け入れたけど、僕はそのクラブには行きたくなかったんだ。」
「 “僕を売りたければ、向こう(バルセロナ)に行くよ。そうでなければ行かない。” と言ったんだ。そして、同じクラブ(マンチェスター・シティ)からもっと高い別のオファーが来て、僕の感覚では、当時は大金だったから、クラブは僕を売却したがった。それで、僕は”そのクラブに行く可能性はないから、もうやめた方がいい。” と伝えたよ。」
Liverpool ECHO
2014年までアンフィールドに在籍した同センターバックだが、ブレンダン・ロジャーズ監督の就任で徐々に出番を失ったこともあり、同年の夏に古巣のブレンビーに移籍。2年間、現役でプレーすると、2016年に引退を決意した…