BBCとITVは、欧州選手権(EURO2024)の解説者にユルゲン・クロップを加えようと争っている。
しかし、英『Mail Sport』によれば、両局ともの期待を裏切り、リバプールの監督はオファーを断り、ファンとして母国ドイツで開催される大会に向かう見込みだという。
イギリスの2つの主要放送局は、クロップ監督をこの夏の大会のメンバーに加えようと躍起になっている。彼らは、アンフィールドのカリスマ的ボスを起用することで、視聴者争奪戦に打ち勝つことができると考えている。
クロップは今季限りでリバプールを去るが、両社とも彼をチームに加える試みを格段に強化している。関係者は、BBCの方がより積極的だと明かしているそうだ。しかし、どちらも失敗に終わる可能性が高く、視聴者をガッカリさせるかもしれない。
クロップ監督は、6月14日にミュンヘンで行われるスコットランドとの開幕戦を皮切りに、ドイツがグループリーグで戦う3試合のチケットを持っている。同氏は、9年間のリバプールでの在籍から、気持ちを切り替えたいと考えている。
今シーズン、すでにカラバオ・カップを制覇しているドイツ人指揮官は、プレミアリーグ、FAカップ、ヨーロッパリーグの栄光も狙っている。国内リーグにおいては、マンチェスター・シティやアーセナルとの強烈な首位争いの真っ只中。
リバプールを30年ぶりのトップリーグ制覇に導き、2019年にはチャンピオンズリーグを制覇。世界を見渡してもトップ5には入る名将は、放送局からの関心を知らされた後、一切興味を示さず、スタジオに入る気もないと言われている。
シュトゥットガルト生まれの56歳監督は、アンフィールドを離れてからは1年間の休息を予定しており、メディアでの解説も対象外のようだ。その代わりにスタンドから試合を観戦し、2025年からの就任も噂される母国を応援したい意向を示している…