今シーズンをもって、ユルゲン・クロップ監督が退任するリバプール。世界的な名将との別れに向けて、レッズは準備を着々と進めている。新たなスポーティング・ディレクターや指揮官よりも前に、かつてアンフィールドで選手獲得で功績を残したマイケル・エドワーズの復帰を狙っている。
同氏からは色よい返事はなく、復職には後ろ向きと伝えられてきた。しかし、フェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)はその可能性を諦めておらず、新たな時代を託すだけの実力を持つエドワーズに全力を傾けている。
英『The Guardian』によると、リバプールのオーナー陣は日曜日、マイケル・エドワーズとボストンで会い、クラブの元スポーティング・ディレクターにアンフィールドにおいて、ユルゲン・クロップ政権後の時代を築くよう説得しようとしているようだ。
FSGの主要オーナーであるジョン・W・ヘンリーと社長のマイク・ゴードンは、2022年に退団したクラブへの復帰についてエドワーズと会談した上級幹部だ。
スポーツ・アドバイザリー・ビジネスのルドノーティックス社でコンサルタントを務める44歳のエドワーズは、この夏に9年間監督として大成功を収めたクロップが退任する際に、リバプールの移行期間を託す理想的な候補者とみなされている。しかし、クラブのオーナーがエドワーズを呼び戻すには、スポーティング・ディレクターよりも権限のある役割を提供する必要がある。
エドワーズは、リバプールと10年間の付き合いを終え、クロップの下でクラブの変革に重要な役割を果たして以来、チェルシーを含むクラブからのアプローチを何度も断ってきた。
彼は1月にFSGからリバプールのスポーティング・ディレクターとしての復帰について最初のアプローチを断っており、復職の誘いに応じるには、フットボール・オペレーション部門の責任者など、より広範囲なポジションで全権を掌握することを望んでいるようだ。
エドワーズは、リクルート部門と分析部門を率いることになるだろう。彼は、新しいスポーティング・ディレクターと監督人事を指揮することになる。クラブの新体制は今後数週間で具体化する見通しだ。
FSGがエドワーズの再就任に力を注いでいるのは、彼がリバプールの次の時代を切り開くのに最適な人物だという確信の表れだ。エドワーズのかつての右腕であり、後任だったジュリアン・ウォードが2023年夏に退任すると突然発表して以来、オーナーは常任のディレクターを探していた。
ヨルク・シュマットケは昨夏、クロップの再建を支援するための一時的な措置として招聘され、1月の移籍市場終了後に退任した。クロップの退任が決まったことで、新スポーティング・ディレクターに求められる条件は、実績のある監督とともに働ける人材から、転換期に対応できる人材へと変化。
アロンソはリバプールの監督候補の最有力だが、プレミアリーグ首位のチームは、バイエルン・ミュンヘンとは異なり、人気のある元ミッドフィルダーを公然と口説くよりも、バイエル・レバークーゼンでブンデスリーガを制覇しようとする彼の試みを尊重したいと考えている。スペイン陣指揮官はレッズの関心を痛感しているが、スポルティングの監督であるルベン・アモリムも候補に挙がっている…