プレミアリーグにおいて、今後の首位争いを左右するかもしれないマンチェスター・シティとの大一番に臨んだリバプール。アンフィールドでの試合だったが、怪我人を多く抱えるホームチームは何人かの主力を起用できない、もしくは途中から投入するほかなかった。
それでも、若手選手やコンディションが整っていない選手も踏ん張り、テンションの高い試合を展開。前半こそアウェイチームに押され気味で、先制点を奪われたが、後半に入ってからはチャンスの数はリバプールが上回った。
ハーフタイム明けに早々に同点に追いついたレッズだったが、その後は決定機を沈めきれず。そして、試合終了間際には今季審判団のジャッジに恵まれていないリバプールにとって、新たな火種とも言えるプレーが生まれた。
コーナーキックのこぼれ球に反応したアレクシス・マック・アリスターに対して、ジェレミー・ドクは少しボールに触れていたとはいえ、高く足を上げており、足裏がアルゼンチン代表MFの胸に入った。ところが、VARの結果はノーペナルティー。
ふたたび起きてしまった不可解な判定に、ユルゲン・クロップ監督は試合後のインタビューで明らかなペナルティーであったと主張。一方で、シティ相手に見せたレベルの高いパフォーマンスには満足しているとも語った。
「あれは100%、ペナルティーだった。彼らは説明を探すだろう。ピッチのあらゆる場所で100%ファウルだったし、おそらくイエローカードだろう。私の周りでipadを持っていた人たちはみんな “ワオ、クリア” って言っていたよ。」
「もしかしたら、彼らは “クリアで明らかなものではない” という言葉の陰に隠れることができるかもしれない。当然PKで、私たちはPKをもらえなかったが、それでいい。」
「私にとって最も重要なことは、あのようなサッカーができること。今日はセンセーショナルなプレーをたくさん目にした。」
BBC MOTD
トッテナム・ホットスパーとのアウェイ戦では、カーティス・ジョーンズが先にボールに触れ、そのまま足首に入ってしまったプレーでレッドカードを受けた。全くもって同じような流れにも関わらず、片方はPKにもならず、カードすらも提示されない。
同じ試合ではオフサイド判定が間違っていたと、英国プロ審判協会が後日謝罪。さらに、天王山のアーセナルをアンフィールドに迎えた試合でも、マルティン・ウーデゴールの意図的なハンドボールが見逃されるなど判定に泣く試合も多い。
負傷者の続出、レフリーによる説明のつかない判定と不運が続くが、それでもまだ優勝争いは終わっていない。逆境が吹き荒れるシーズンだからこそ、プレミアリーグを勝ち取れれば、凄まじいシーズンの終わりを迎えることになるだろう…