ユルゲン・クロップ監督の退任に伴い、来季以降リバプールの体制が大きく生まれ変わる。昨年の夏に、ドミニク・ソボスライや遠藤航らの獲得に尽力したヨルク・シュマットケ元スポーティング・ディレクター(SD)も、この冬の移籍市場が閉まったタイミングでチームを離れた。
新たな時代を進んでいくためにも、リバプールのオーナー、フェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)はマイケル・エドワーズ元SDの復帰に全力を傾けていたが、ついに交渉がまとまり、ボストンを拠点とする投資グループのフットボール部門のCEOに就任することが決定したと、海外メディア『The Athletic』が報じた。
フットボールに関わる運営に携わることになったエドワーズは、クラブ運営を統率する立場になった。同氏と関係も深いリチャード・ヒューズも、以前から噂されていた通り、今シーズンをもってボーンマスを退団し、リバプールでスポーティング・ディレクターに着任することが内定しているそうだ。
FSG社長のマイク・ゴードンは、今回の発表に際して、狙ってきたマイケル・エドワーズと契約を結べたことに喜びを露にした。
「マイケルは世界のサッカー界で最も有能なエグゼクティブの一人であり、ジョン・ヘンリー、トム・ワーナー、そして私は、我々のビジネスのために彼のサービスを確保できたことにとても興奮している。」
「組織として、我々は常にフットボール事業の改善に努めており、それが対外的に新しい機会を見出すことであれ、対内的に強化すべき分野を見出すことであれ、その継続的なプロセスを先導するのにこれ以上の人物はいない。」
エドワーズの就任に加えて、ヒューズも内定したことで、来季に向けた補強戦略や新たな指揮官探しも加速されることになる。大本命シャビ・アロンソ監督をアンフィールドに迎えられるか、その手腕が早速試される。
他にも、平均年齢が高くなってきたセンターバック陣やモハメド・サラーの後継者など転換期を乗り切るための選手獲得においても、新指揮官含めた3名の合意形成が欠かせない。
はたして、リバプールはマンチェスター・ユナイテッドやアーセナルのように低迷期を避け、常勝軍団を維持できるだろうか…?