昨夏の移籍市場において、数多くのミッドフィルダーへの関心が報じられ、結果的にアレクシス・マック・アリスターやドミニク・ソボスライ、遠藤航、ライアン・フラーフェンベルフを獲得したリバプール。
中盤の刷新に成功すると、今シーズンはプレミアリーグで熾烈な優勝争いを演じている。また、ボビー・クラークやジェームズ・マコーネルら若手MFの台頭もあり、負傷者が続出する中、総力戦での戦いでも好調を維持している。
ただし、チアゴ・アルカンタラが今季限りで退団濃厚で、遠藤航も31歳ということもあり、この夏にも中盤の強化を進める可能性は否定できない。ユルゲン・クロップ監督が退任するため、新たなチームに生まれ変わるかもしれない。
ポルトガル紙『O Jogo』によれば、リバプールがポルトに所属する22歳MFアラン・バレラ獲得に本腰を入れるかどうか検討しており、7000万ユーロとも言われる契約解除条項を発動することすら考えているようだ。
2023年の夏にボカ・ジュニアーズからポルトに活躍の場を移した元アルゼンチンU-20代表MFは、中盤の底で主軸を任されており、今シーズンは28試合に出場。チャンピオンズリーグでも7試合でピッチに立っており、着実に経験を積んでいる。
南米の選手らしく激しいディフェンスにも優れ、守備的なポジションからパスで攻撃を組み立てることも可能。アスリート能力も持ち合わせており、即時のボール奪還が求められるリバプールでも十分に活躍できる素養を感じさせる。
とはいえ、7000万ユーロの価値が現時点であるかと言われたら、答えはノーになるだろう。加えて、リバプールがそれほどの大金をたった一人の選手に費やすとも思えず、関心が本物になることはなさそうだ。
はたして、事前の予想を覆して、アンフィールドでプレーする未来がやってくるのだろうか…？